昨日は東京駅近くのカフェで出版社の方と本の打ち合わせをしてからのTakahiroラボだった。ラボでは体幹と四肢のつながりをテーマに腕のアプローチをした効果なのか、今朝は手のむくみがなくすっきりと感じられる。
ラボ開始前にツイキャスをした。昨年音声が入らないことがあって久しぶりのライブ。音声は大丈夫そうだったので中島先生と高橋さんから「技と体」「練習と試合」についてお話を伺った。お二人の種目は武術とカヌー。競技に限らず「何のために行動するのか」ということが大切ということで落ち着いた。
ダンスの中井先生から四肢と体幹のつながりについてのリクエストがあった。末端の手指を整えることから始め手根骨、腕橈関節、前腕、上腕、胸鎖関節、背中、頭の順に整える。上腕の位置と前腕回内の運動方向を揃えることが大切。
ゴルフの森さんがトップ選手の指の使い方について解説してくださった。さらに、森さんの理論でこれまでの技術と異なる前腕回内の動きが必要だということ。しかし、前腕が使えなければ技術につながらない。円回内筋の機能状況をチェックする。
体幹と四肢をつなげるためには末端の良好な状態でおこなうこと。
NHK青山教室「深部感覚」講座では、外反母趾の方が多いのでそのリハビリを兼ねて足の深部感覚を整えた。足のリハビリに限ったことではないが、外部から刺激を加え続けても完治しない。自らの動きで生じる内部の刺激を拾う習慣を身につけることが大切だ。
朝カル新宿教室は、フル・スクワットに挑戦!「しゃがむ」という至ってシンプルな動作を改めて見直してみることで発見がある。
20〜70代の男女20名くらいの参加があった。受講者の参加理由は、強い足腰をつくるため、スクワットをやって膝を壊したことがあるので正しいやり方を知りたい、日常生活で快適な動作ができるようになりたいなど。中には、構造動作トレーニングのスクワットに関心がある本の読者の方もみえた。
スクワット(Squat)の意味は“しゃがむ”。構造動作トレーニングでは滑らかなフル・スクワットができるようになるためのスクワットを練習する。スクワットをおこなう際は、可能な限り筋肉に負荷をかけず円滑な動作を心がける。そのためのポイントは2つ。
はじめに構造動作トレーニングのスクワット・トレーニングを紹介する。私が「フル・スクワット」からの「バウンド・スクワット」をやってみる。「バウンド・スクワット」は、体幹が落下する力を利用して、もとの立ち姿勢に戻るため、立ち上がるために大腿四頭筋を使わない。動きのキレを高めるためには効果的なトレーニングだが、「フル・スクワット」ができなければはじまらない。まずは、きちんと深くしゃがめることが大切だ。
足裏の接触圧を一定に保ってスクワット動作をすることは想像以上に難しい。さらに低い位置までしゃがんでくると、体幹が保持できない。腰が丸まってしまうのだ。至ってシンプルだが接地と体幹を保持するというスクワットのポイントは正確な動作を心がけなければクリアできない。
自分が、どの程度しゃがめるかを知る。接地を保ってスクワットができる可動範囲を知っておくということ。接地が不安定なまま、それ以上に動作をしてしまえば無理な動作になる。自分が少ししか、しゃがむことができなければ、その理由をクリアしていく。
足関節と膝関節の運動方向と可動状況を確認し、動作の際に動かしていない可動領域を拡大していく。動作の際に動くべきポイントが動いてないことに気づかずに、それ以上に動作をしてしまえば無理な動作になる。膝を壊すときは、このようなときが多い。
体幹を保持してスクワット動作をするためには腹圧が必要。これは四肢と体幹のつながりを身につけなければならないが、四肢における骨の支持性を実感することが先決だ。その上で四肢に体幹を任せることができ、腹をつくっていくことができる。
スクワットの練習は、自分がしゃがめる範囲でおこなうことが大切だ。動作の際に腕を前に出すと重心をコントロールしやすくなる。
▲【動画】スクワット(Japanese squat)
「フル・スクワット」ができるようになるまでは、接地と体幹を保持して、ゆっくり動作をおこなうことが大切だ。
▲【動画】タイガースクワット(tiger Squat)
パートナーがあれば、「ペア・スクワット」が効果的。「ペア・スクワット」のポイントは、接地と体幹の保持に加え、手掌の接触圧を保持すること。スクワットが下半身だけの運動ではなく、体全体の運動だということが理解できればOK!
技アリ企画「股関節回転講座・東京教室」は「趾レベルアップ」と「股割り教室」。足指から股関節の流れはトレーニング効果が高い!足指の感覚を敏感にしてから股関節の屈曲動作を重点的におこなった。股関節の屈曲動作は想像以上にできていない。しかし、足の土台が安定することで股関節にアプローチしやすくなるのだ。
東京・股関節トレーニングワークショップは、マラソン、ボクシング、トライアスロンと普段から走っている参加者が多かった。体幹と股関節のつながりを丁寧にアプローチし、その変化を実感することを重ねた。トレーニングというと体をいじめ抜くイメージが強いようだが、参加者たちは足が軽くなるという喜びをみいだしたようだ。
私は体をいじめるべきでないと考えている。精神的には厳しくても肉体を積極的に変化させることによって動きの滑らかさを得ることができる。それは、精神的にも快適さに繋がる。動きが滑らかになると精神と肉体のつながりも円滑にするものなのだと思う。
体は末端まで意識が届いている状態において快適に動作をおこなうことができる。股割りトレーニングは足の指先まで、手の指先まで、頭の指先まで意識を届けることが大切だ。
ワークショップ終了後は、個人指導で〆。動きを発展させることに苦戦している場合は、あれこれと工夫してみること。足のマッサージを加えながら四肢と体幹のつながりをアプローチしてみた。また、違う視点で動きの領域の向こう側をみることができる。より効率よくリハビリもトレーニング発展させたい。