5/13 構造動作トレーニング・大阪教室

5/13 構造動作トレーニング・大阪教室


執筆:中村考宏

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細

後ろ姿の偏り捻じれ「ランニングフォーム」

大阪・構造動作トレーニング講習会。ゆとりをもって大阪入りしたはずが、迷子になって、参加者の方にご迷惑をかけしました。皆さんに助けていただき大変助かりました。ありがとうございました。

後ろ姿

自分の後ろ姿って、見たことありますか?姿見に写して振り向いて見ても、はっきっりわかりません。真後ろから写真を撮ってもらって、はじめて実際の後ろ姿を認識できるのだとおもいます。後ろから見た自分の姿勢はいかがでしょうか?偏ったり、捻じれたりしていませんか?私が姿勢を観るポイントは、椎骨の変位、運動軸、骨格のアライメントなどです。普段から姿勢を正している人でも、椎骨の変位、運動軸のズレ、骨格アライメントの崩れを確認できます。これらは、無意識または無自覚なので、自分で気づくことは難しいです。

体の調整&トレーニング

今回は初の試みで『体の調整&トレーニング』を行いました。治療院のパーソナルトレーニングは、調整をして体をフリーにしてからトレーニング指導をおこないます。それは、椎骨の変位、運動軸のズレ、骨格のアライメントの崩れ、がある状態では重心移動の軌道が乱れ、円滑な動作をおこなえず、効果的なトレーニングが行えないからです。まずは、体の調整をし本来の可動域を取り戻した状態で、牧神の蹄に乗りました。腰仙神経叢の促通が良好なので、足指レベルにとどまらない、股関節、体幹までのつながりを期待できます。

足指・足関節のモビリゼーションをしっかりおこない、自分では関節運動の微妙な方向がわかりにくい方には、この機会に繰り返しサポートをしました。

浮遊肋骨の変位がある方もありました。浮遊肋骨の変位があると、呼吸が浅くなり、疲れやすく、また腰痛などになりやすくなります。一般に浮遊肋骨のレベルは、腰方形筋・内腹斜筋・外腹斜筋・腹横筋などの筋肉にアプローチすることが多いと思いますが、私は姿勢と動作の中身をトレーニングして変えていくことを目的としています。ですから、筋肉の起始停止部である骨の正しい骨格配列を身に付けた方がよいと考えています。

 

ランニングを趣味にされている方から相談を受けました。それは、ランニング動作で、右足が上がり難い、ということで、実際にランニング動作を観せてもらいました。無意識の姿勢の偏り、捻じれがある状態、さらに足の指が使えない状態で、ランニングのフォームを意識していました。そのためランニングをすると首の筋肉がカチカチになって引きつるそうです。一般ランナーは、このような状態で走り方を模索している方が多いと思いますが、そのような状態ではベストな走り方に辿りつくのが難しいのではないかと思います。私は体の中身から模索すべきだと思います。今回は、はじめて調整を受けられた方は、自分の本来の可動域を始めて実感されたそうです。大阪の皆さんに喜んでいただけよかったです。

ハイキックが苦手、軸足と蹴り足

空手やキックボクシングなどの蹴り技が苦手、特に上段蹴り、ハイキックのような足を高く上げる動作が苦手なので開脚可動域を広げたいという人は多いです。私は股割りトレーニングをしていますので、足を高く上げることはできるようになりました。しかし、蹴り技の稽古や何かを蹴るということをしていませんので、足を高く上げれても上段蹴りやハイキックのような技はできません。それでも、蹴り技が苦手という人を観ていますと、蹴り足に意識が集中している様子がうかがえます。蹴り技が苦手という人は、軸足が不安定で、体幹が安定せず、蹴り足を自由に使うことができていないようにみえます。

軸足は体の真下に接地することで体が安定し、蹴り足が自由になります。しかし、軸足を体の真下に接地したつもりでも、下肢骨の配列が綺麗に並ばなければ、体は安定せず、蹴り足が自由になりません。また、足関節、膝関節、股関節の運動方向がきれいに揃わない場合も同様です。蹴り技、特に上段蹴りやハイキックが苦手という人は、軸足の骨の配列や関節運動の方向に問題があることが多いです。蹴り技が得意な人でも、あらためて軸足を見直すことで、技の質が向上することもあると思います。

【蹴り】足が上がらない・足の重さで軸足を安定

How I Learned The Full Splits in 20 years

開脚180度の可動域は必要ですか?

 

私は股割りを実践しています。また、トレーニングをする人、股割りをする人をサポートしています。このようなことを長く続けていると、私の体の中にある取扱説明書のようなものの股関節のメカニズムの項目が加筆されていくようです。開脚180度の可動域の必要性は人それぞれだと思います。必要な人には必要だし、必要でない人には必要ありません。私にとっては必要です。それは、股関節のメカニズムをもっと詳しく実感したいからです。そうすることで、人の体の動きの状態が手に取るように実感できるようになるのだと思います。

【70代】股割りトレーニング

股割りトレーニングに取り組む目的は人それぞれです。股割りは目的に合わせてトレーニングをすることができます。70代の方たちは、綺麗な姿勢を維持すること、股関節の動きを滑らかにし、快適に動作をおこなえることを目的にマイペースで楽しんでいます。

【野球】股関節の回旋軸を作る股割り

MATAWARI

股割りで難しいのは体幹をキープすることです。体幹をキープするためには、股関節と肩甲帯の操作と背筋の作用が必要です。股割りのstep1-step4について動画にしました。自分が股割りをおこなう目的、自分がどの段階の股割りトレーニングをしているのか、参考にしてみて下さい!

構造動作トレーニング

構造動作トレーニングは、骨格、筋肉、関節、感覚を統合し、神経系統を構築することを目的とするトレーニングです。

構造動作トレーニング・東京教室

第3日曜日(+前日の土曜日)
運動の質を根本から変える構造動作理論に基づくトレーニングを指導します。

構造動作トレーニング・パーソナルトレーニングをご希望の方

当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、ひとそれぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必用な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。

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