7月末の東京出張は、筋電図計測、朝カル新宿「しゃがむ力」、技アリ企画「股関節回転講座」、股割り3000回チャレンジ、と盛りだくさんだった。
実はこの夏で技アリ企画「股関節回転講座」は10周年記念だったのだ。すっかり、いつもと変わらない懇親会で忘れていた。それもそのはず、腹圧を上げるときの腹側と背側の筋電図計測で頭がいっぱいだった。
腹圧をかけたときの腹側と背側の筋肉の活動を筋電図で計測した。簡単な計測であったが予想通りの結果。それとは別に思わぬ発見があった。
最大筋力をみるために意識的に腹筋や背筋を収縮。
仰臥位:安静
立位:骨盤前傾〜後傾
座位:骨盤前傾〜後傾
それぞれの姿位で腹側と背側の筋肉の活動を確認した。
腹圧を上げる・・・、背側の筋肉を収縮することで腹側の筋が伸張され内圧が高まる。腹圧を上げれない(腹圧がかからない)というのは、背側の筋肉を収縮させることができないといえる。計測時に最大筋力の確認のため意識的に特定の筋肉を収縮させた。しかし意識的な筋肉の収縮ではたいして変化をみられななかった、それよりも、体位を変換したり、咳をしたり、無意識に活動しているときの筋肉の収縮は強力だった。
仰臥位で安静をこころみたが、枕の高さで腹側の筋の活動がずいぶん変化したのには驚いた。私の場合は、高い枕だと安静を保つことができない、枕なしか座布団分くらいの高さがベスト。やはり、それぞれの筋肉がもっとも活動しやすいポジション(骨格位置、姿勢)を身につけることが重要だと思った。
腹圧がかけれない、腹圧がよくわからない場合は、無意識に腹側の筋肉を収縮させていることが予想できる。しかも、それはかなり強力に・・・。お腹がかたい、四つ這い位でお腹を重力に任せることができない、ということにつながる。お腹はやわらかく、十分な腹圧を保持して股関節運動を滑らかにおこないたい!
構造動作トレーニングでは腹圧をかける。これは背側の筋肉の収縮と腹側の筋肉の伸張からなる。腹圧も腹に力を入れてといったりもするが、実際は背側の筋肉が収縮することで内圧が上がる。しゃがむ力:スクワットのポイントも「腹圧」。腹側の筋肉を収縮して固めると、とたんに股関節の動きが鈍くなってしまうのだ。そして、起立筋が効かなくなって腰や背中が丸くなってしまう。
股割りでもポイントは「腹圧」。今回は股割り3000回チャレンジで質の良い動作を多数回行うことで経験値を上げて円滑な股関節運動がおこなえるように心がけた。これも腹側の筋肉を収縮させて固めてしまうと、とたんに腰・背中が丸くなり体幹を保持することが難しくなる。
カウンターのメモリは3100。これは股割りの回数。昨日、股割り3000回チャレンジをおこなった。
今回の「股割り3000回チャレンジ」の目的は質の高い動作を多数回行い絶対的経験値をアップさせる。我武者羅に動作をおこなっていては到底達成できない回数に設定する。
力みなく動作をおこなうこと。
力んでいては動けない。
股割りは、下腹と恥骨を床にタッチして1回、これを3000回。ノーカウント分の100回をプラスして計3100回。ただし、半分の1500回は足関節を底屈でおこなったので下腹と恥骨が床にタッチしていなくてもこの分は免除。
しかし、きつかったのは足関節底屈でおこなう股割りだった。足の甲が割れそうな苦しさ。まだ、股関節の外旋が弱い証拠。さらにポジションの精度を高めて関節の運動方向を開拓していく。
股割り3000回チャレンジは以外にも参加者が集まった(笑
非日常を経験したいのか、何かを達成したいのか、自分自身を高めたいのか、皆それぞれ。それぞれの目標に向かってぜひ達成してください!
構造動作トレーニングに興味を持って取り組んでいる皆さまに自分が確信を得たことをお伝えできていてよかったと思った。今後も精進していきますのでよろしくおねがいいたします!