執筆:中村考宏
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著
名古屋・股関節トレーニングワークショップのこと。
今回は、脚の末端から股関節のつながりを滑らかにするために、足指の調整をし、股関節トレーニングの実習を行った。
足指の調整は、動作の土台をレベルアップするために行う。動作の土台をレベルアップするというのは、衝撃をやわらげることができ、地面をしっかりとらえることができる足にすることだ。
そして、衝撃緩和と地面の捉えを備えた足は、股関節のレベルアップを可能にする。股関節のレベルアップとは、実践で使える股関節の可動域を広げることだ。育っていない足からは、実践で使える股関節の可動を得られない。股関節トレーニングには、足の調整が欠かせない。
足の調整は、末節骨から中足骨までの支持性を高めるためのリハビリトレーニングをおこない、牧神のひづめを使って足のアーチの形成をした。そして、足の接地感覚が高まることを確認できたところで、足関節-膝関節-股関節の運動方向を調整しながら接地と股関節に注目して基本動作を行った。
この日、参加していた常連さんが、足の小指と薬指に感覚がでたと変化によろこんでいた。普段も欠かさずにリハビリトレーニングを心がけているが、自分だけでは気づかないことがあるとのこと。やはり、定期的なチェックが必要なのだそうだ。
クライミングをされている方から、歩き、走り動作の質問があった。歩き方や走り方の方法、考え方は様々だ。構造動作トレーニングでは、第1にどのような動作においても接地の衝撃緩和が十分に行える足つくりを心がけている。さらに動作の質を高めるのに、接地で地面の捉えの質を向上させることが大切だ。
ワークショップ終了後、階段での足の運びと捉えがとても心地よかった。