7月はとにかくバタバタしたが無事、新刊も校了した。スタッフと打ち上げの予定は諸事情でキャンセル。夜は、技アリ企画「Takahiroラボ」で所有感覚メソッドの足のアプローチを紹介。
翌日は、台風12号の影響で雨。昼から夜までは、技アリ企画「しゃがむ力(スクワット)、足指から股割り」で末端から股関節、体幹の調整をした。身体の機能回復の原則は、末端からアプローチする。手足の機能低下は想像以上に著しく、講座参加者も、自分ができないことの多さを実感する。大切なことは、自分の現状を知ることから始まる。そのうえで、できないことをできるようにしていくのが、機能回復訓練なのだ。
日曜日は、朝から快晴。東京・股関節トレーニングワークショップは、お天気と同様に爽やかな気分で望むことができた。「股関節で立つ」「股関節で座る」を意識していた参加者たちは、後重心の姿勢で股関節運動にブレーキをかけていた。股関節運動のブレーキになっている原因を解決するために、股関節と体幹の位置を検証し、中間重心の姿勢に調整する。中間重心の姿勢では、股関節のブレーキが解除され、次の動作へただちに移ることができる。さらに、股関節の運動を円滑にするためには、末端の機能回復が欠かせない。新刊の紹介も兼ねて所有感覚メソッドの末端ワークに取り組んだ。
ワークショップ終了、Sさんから「 本日も、ご指導ありがとうございました。 気持ちばかり焦り、行動が伴いませんが、少しずつでも進歩出来るよう、精進致します。 」とメッセージをいただいた。トップアスリートに限らず、一般の健康的にみえる人たちでも、機能が低下している身体の部位はたくさんある。焦ったところで、すぐに元通りできるものではない。これからの未来に、自分にとって必要な機能の回復を優先的に行い、いまよりも快適に日常生活を送れるようにすることが大切だと思う。ですから、焦らず、ともに精進しましょう!
個別指導では、バレエダンサーのつま先立ち姿勢の重心位置調整をおこなった。つま先立ち姿勢の重心位置の理想は、中間重心で、いわゆる骨で立つといわれる。中間重心にない姿勢では、動作の際に筋肉を酷使することになる。さらに、パフォーマンスへの影響が大きく、滑らかな動作は望めない。中間重心の姿勢に必要なのは、安定した土台。基底面積を広く接地するために、趾骨を最大限に床に接触させる必要がある。精密な調整が要求されるトレーニングだが、ものにしてほしい。