10月26〜27日は、技アリ企画「構造動作トレーニング東京教室」があった。
26日の 「Takahiro ラボ」は、腰掛け股割りで、腰が痛くなる問題の検証をした。股割りでは股関節の動きを滑らかにしたい。それが、股関節ではなく腰で動きを代償している。股関節が滑らかに動くための条件を整える。接地と体幹の位置と保持を正確におこなう事が大切。つづいて、ダンスで後傾するのを修正するためのレッスンを考えた。まずは、姿勢を調整する。壁に寄りかかって足指先に体重が乗るまで足を引き、その時のポジションを確認。 対人で手を合わせ、足指に体重が乗るポジションを作る。合わせた手の圧が変わらないよう、左右、前後に動くなど。
27日は、「所有感覚トレーニング」と「股割りトレーニング」の2コマ。所有感覚トレーニングは、末節骨の先端、末節骨粗面の接触位置の確認を行った。末節骨を覆う軟部組織の厚みは個人差がある。所有感覚が鈍くなっていると骨を覆う肉の厚みが厚く感じられ骨を確認しづらい。細目に指先を手入れすることが大切だ。股割りトレーニングは、牧神の蹄に乗って全身の調整、ブロックを使って股関節の屈曲動作を行った。所有感覚トレーニングで接地感覚が高まっている効果で股割り動作で股関節をアプローチしやすい。股関節を滑らかに動かすためには、接地と体幹の位置と保持を正確にすることが大切。
構造動作トレーニングは、トレーニングを通して運動、動作が軽く滑らかになることが目的です。何のためのトレーニング、練習なのかを明確にしておかないと、運動を潰す入力をせっせとしていることになりかねないです。
10月28日は「東京・股関節トレーニングワークショップ」と「個別指導」があった。股関節ワークショップは、陸上の指導者の方に日本人トップランナーとアフリカ人ランナーの動画を見せてもらいフォームの違いと接地の比較検証を行った。故障をする選手のリハビリにアフリカ人選手の走りがとても参考になる。ただし、それ以前に地面反力を受け取ることができる足と地面反力を受け取ることができない足の問題を解決しなければはじまらない。地面反力を受け取ることができない足では、フォームや接地の調整ができない。リハビリは、足の機能回復訓練で地面反力を受け取ることができる足にする。そして、ターンオーバー動作訓練で軽やかな動作を身につけて無理なく走れるようにする。
個別指導は、バレエのつま先立ちの調整を行った。鎌足は長母趾伸筋と長趾伸筋の作用が不十分な足。つま先立ちは、これらの筋が正確に作用するMP関節の運動方向へ綺麗に立つことが大切。外反母趾の足は、これらができていない。各足指の所有感覚、運動方向を整えて、つま先から姿勢を並べる。バレエ動作には股割り動作が直結する。股関節が滑らかに動く条件を整え、正確に股割り動作を行うことが大切。