2/16-17 東京・構造動作トレーニング

2/16-17 東京・構造動作トレーニング

快適な身体づくり・構造動作トレーニング教室

2月16-17日の東京・構造動作トレーニング教室は、所有感覚と足指、股割り、骨盤おこしのトレーニングをおこなった。

ラボでは、治療の考え方について話をした。私が徒手療法でアプローチをする対象はこの20年で大きく変わっていった、最初は、症状に関連する筋肉、次に 骨格がすべき姿勢支持を負担し緊張状態にある筋肉、その次は、 身体機能を阻害している筋肉へと移り変わってきた。それぞれの目的や効果の違いについて説明をした。現在は、 骨格ポジションと動作を見据えて機能を阻害している筋肉の状態に対してアプローチをしている。続いて、構造動作理論による動作の考え方を実際の動作で表現した。ハーフ&ハーフ(ミドルステップ)とサイドステップは、重心移動を滑らかに、軽い接地で地面反力を受け取ること。



所有感覚メソッドでは、親子での参加があった。小学生の息子さんは走ると膝や腰が痛くなると訴えるが、親御さんは、はじめ甘えているのか、と思っていたそうだ。病院へ行ったが原因がわからず、インソールをつくってもらったところでハンマートゥの疑いがある、といわれたが原因はわからないままなので不安になった。図書館やインターネットで足や身体の情報を仕入れ参加されたそうだ。所有感覚メソッドのチェックシートをおこなってみると、足指の機能が低下し、立位では足指が浮いていた。考えられることは走るときに衝撃をやわらげる接地が出来ていないこと。足指の機能を回復させるためにトレーニングが必要。足指、手指から身体を整えた。



股割りトレーニングでは、足指から股関節をつなげていく。股割り動作で大切なことは、内部感覚を養い実際の動作に転換していくこと。ただ単に、股関節をやわらかくするという意識では股割り動作が身にならない。股関節をしっかり捉えて動作感覚を養っていく必要がある。股割りで効果が出せない場合は、股関節の位置覚が鈍いことが多い。股関節の指標は大転子。大転子を手指で軽くマッサージするように触察しクリアにするとよい。股関節の屈曲運動は、シンプルだが想像以上に難しいので正確に丁寧におこなう。接地と体幹をキープしておこなうことが大切だ。



骨盤おこしトレーニングでは、トライアングルベースを理解し正しい骨盤の位置をトレーニングした。足指から股関節のつながりをもって、骨盤をキープするための足の支持性を高める。牧神の蹄タワーは、足の支持性を高めることと足指から股関節のつながりを身につけるのによい訓練だ。ただし、骨格ポジションと軸足、接地を正確にキープし丁寧に牧神の蹄を扱うことが大切だ。



正しい骨盤の位置をキープするには、足首を捻じれなく使うことが大切だ。踵と下腿の位置を整えて正しい足首の運動方向を身につけること。この日、参加された主婦の方が、足首をまねくのに親指が邪魔、というような表現をしていた。普段、内側に加重している癖が無意識に足首の動きを制限する。無意識に動きを制限する癖は厄介だ。関節の可動制限を解放するためには、所有感覚、筋肉の作用、関節の運動方向、骨格のアライメントを総合的にアプローチする必要がある。徒手療法をもちいて運動方向を入力するのが効果的だが、自分でトレーニングする場合は内踝と外踝を固定する方法でおこなうとよい。