8/17-18 東京・構造動作トレーニング

8/17-18 東京・構造動作トレーニング

腰痛のリハビリは指先から身体を整える

8月17-18日、東京・構造動作トレーニング教室のこと。

動作術の中島章夫先生が企画してくださった講座は4講座。今回は「指先から身体を整える」の取材を兼ねて出版社の方が参加された。また、2日目は足の骨折後の歩行リハビリをマンツーマンでおこなった。

  1. 「Takahiro ラボ」
  2. 「指先から身体を整える ── 機能回復のための所有感覚メソッド 」
  3. 「“超”スムーズな動きを作る? 股割り入門教室 」
  4. 「『骨盤おこしトレーニング』── “股関節”をフル回転させ、運動の質を高めるための基本を学ぶ」


Takahiroラボ

「Takahiroラボ」は、後歩き、前歩きで股関節運動の適切な軌道を実習した。股関節を滑らかに動かすためにはつま先の方向が重要。そして、つま先の方向を正確に示すためには5本の足指の接地感覚が欠かせない。じっくり、足の指先に集中して前進後退をおこなった。足指の接地感覚が薄い動作は、股関節の運動が直線的な軌道になる。これは、股関節の回旋運動(股関節の外旋、内旋)が不足。足の接地感覚が充実している動作は、股関節の運動が適切な軌道を描く。股関節の運動は、回旋運動(股関節の外旋、内旋)を伴う適切な軌道で動作をできるようにすることが大切。

指先から身体を整える

「指先から身体を整える」は、手足の指先の感覚を明確にし身体を整える実習をした。著書『指先から身体を整える』にあるチェック項目を行って、指先、足指先の感覚をトレーニングしていく。そして最後にもう一度チェックして、変化を確認。



取材を兼ねて参加された出版社の方は、趣味で年に5回フルマラソンを走る。特に足や膝に不調は感じないが、臀筋や腰の調子が悪いそうだ。チェック項目では、手足の指先の感覚が鈍くなっていた。足の指先の感覚が鈍い状態では、身体を安定して支えることができない。また、衝撃をやわらげる接地ができないので身体にダメージを蓄積することになる。フルマラソンで何万回も不十分な接地を繰り返すことが身体にどのような影響を与えるのか?指先の感覚を取り戻して、接地の質を高めることが大切。

股割り

「股割り」は、股関節の屈曲運動を集中的にトレーニングした。股関節の屈曲運動を適切におこなうためには四肢のポジションで体幹を保持できなければならない。開脚前屈をする際に、脚や腕が不十分なポジションで、体幹が崩れ、股関節の屈曲運動を滑らかに行えない。体幹を保持するための四肢のポジションを身につけることが大切。

歩行リハビリ

翌日は、調子を崩している参加者のリハビリをした。以前、足を骨折し、骨折が治癒した後、不自然な歩行動作を残したまま日常生活動作をおこなっていたために、臀部や腰の不調に悩まされていた。牧神の蹄4個使いで足指の感覚を戻す、歩行動作を修正する、を繰り返しおこなった。骨折をする前の足の支持感覚を実感したところで、リハビリ終了。歩行動作や走行動作は、地面に足を接地したときに、自分がしっくりする足を実感できることが大切。



お盆の最終日ということで、お忙しい中参加くださった皆さまありがとうございました!