執筆:中村考宏
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著
11月16-17日は、東京・構造動作トレーニングでミドルバランス、所有感覚、股割り、骨盤おこしの実習をした。
構造動作トレーニングは重心移動を円滑におこなうことができるようにする目的でトレーニングする。重心をコントロールできるようにするためには、骨格位置と関節運動の方向を把握する必要がある。把握するというのは深部感覚を敏感にするということ。機能的な骨格位置と関節運動の方向を正確に入力することがトレーニング効果を高める。
重心移動で重要なのは足。足関節が背屈することにより重心を運ぶことができる。足関節の底背屈のトレーニングは関節運動の方向を正確に入力する。足首を捻じる癖の人が多いので注意。足関節の背屈が正確にできない人は、重心移動のブレーキになるので、前脛骨筋、長母趾伸筋、長趾伸筋がバランスよく作用するポイントで足関節を背屈できるようにすること。
股割りトレーニングは重心移動を円滑におこなうこと。目的を間違えて無理に足を大きく開いたり、筋肉をストレッチしてしまうと、使えない股関節をつくってしまうので注意。
講座終了後は、個人指導をおこなった。股関節や膝などに痛みがあると、痛いところに原因があると思いがち。治りが悪い場合は、身体全体の動きを見直してみることが大切だ。