執筆:中村考宏
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著
1月の構造動作トレーニング・東京教室は、4講座おこなった。
股関節を滑らかにコントロールできるようにしていくためには、股関節をコントロールできるようにするための条件をクリアしていかなければならない。この条件が、満たされたとき、自分の意識が有効になる。逆に、この条件が満たされていなければ、自分の意識は股関節に届かない。動作をするときに、股関節を意識している人が多い。しかし、ほとんどの人は、股関節をコントロールするための条件が満たされていないために、いつまでも股関節を滑らかにコントロールできないでいる。股関節をコントロールできる人は、股関節を意識しない。股関節を滑らかにコントロールしようとするならば、むしろ、股関節から遠く離れた指先や頭を意識するはずだ。
股関節の外旋ができない、という人が多い。股関節の外旋を滑らかにコントロールするためには、足の指先を意識しなければならない。しかし、足の指先は意識が通らないほどに鈍感になっている。股関節トレーニングというのは、思っているよりも緻密である。股関節というものをあらためて見直してみる必要があるのだと思う。