2月15-16日は、構造動作トレーニング・東京教室で4講座おこなった。
中島先生から、上達論(PHP)という甲野善紀先生と方条遼雨さんの共著を渡された。方条さんからの献本ということ。方条さんとはじめて会ったのは、私がはじめて東京でセミナーを開催した2007年の夏。彼はまだ武術をはじめたばかりで、同じく始めたばかりの、田島大義さん(空気投げ研究家として活躍中)と共に中島先生について稽古していた。当時、彼らにはセミナーの手伝いをしてもらい大変世話になったものだ。それから、5年くらい経った頃、甲野善紀先生の稽古を観察し文章にまとめていると聞いていたが、今回それが一冊の本になったのいうのだから長年の研究が実を結んだというものだ。構造動作トレーニング・東京セミナーは、今年で13年目になる。構造動作トレーニングでご縁があった人たちが、活躍するのはとてもうれしい。
Takahiroラボでダンスジャルダンの中井理惠先生から「ゆっくり走り」から「ロウギアランニング」に進展した経緯を聞かれた。13年ともなると、多くのことが進展する。実際に「ロウギアランニング」のテンポとビートの使い方を実践したが、「ゆっくり走り」からの工夫が随所に感じられたと思う。
構造動作トレーニングは、身体の基本を身につけるトレーニングだ。私の考える「身体」とは、「心技体」の「体」を指す。武術やスポーツをしている人は、「技」をトレーニングする。「心」をトレーニングする人たちもいるが、私は「体」の基本を追及してきた。私が観てきた「体」は、一般の人がイメージするものと違う。外観からは見えない「体」を、神経系、感覚器系、運動器系、などの「流れ」を「骨格の動き」から内観する。「体」は、個人差が大きい。これらの「流れ」を阻害するものは、誰でも持っているといっていいだろう。それを「開通」し、身体の基本を身につける手段としてトレーニングがある。また、トレーニングで手に負えない場合は、施術(徒手療法)がある。構造動作トレーニングは、「体」を意識して観ていくことが大切だ。
今回も動作術の中島章夫先生をはじめ、参加者の方とランチやディナーを楽しんだ。中島先生とは、10数年、毎月、顔を合わせている濃厚な関係だといえる。中島先生も「技」「体」の進展があって、うれしい。
東京・構造動作トレーニング日程≫≫≫