2/24 大阪・構造動作トレーニング

2/24 大阪・構造動作トレーニング

180度開脚前屈ができてもパフォーマンスアップにつながらない

2月24日、大阪・構造動作トレーニングを行いました。新型コロナウイルスの影響で、大小さまざまなイベントの中止報道もされる中、キャンセルもなく開催することができました。それでも皆さんには、実習前に手指消毒してもらってから開始。

    足指トレーニングと股関節トレーニングのスケジュール

  1. 動きを支えるための足指トレーニング
  2. 動きを支え、重心移動を円滑に運ぶためのトレーニングを実習します。

  3. 動きのための股関節トレーニング
  4. 重心移動を円滑にし、動作の質を上げるためのトレーニングを実習します。



参加者は、陸上短距離、バトミントン、ダンス、太極拳、野球、クラシックバレエ、ヨーガなど、普段から動いている人が多かった。また、参加経験者でお子さんをつれてこられた方が、2組あった。バレエを習っている御嬢さんの足の親指の変形が心配、バトミントン選手の息子さんのふくらはぎの肉離れが気になる、など、構造動作トレーニングで人の構造に即した正確な動作を知ると、お子さん問題はきちんと改善いておきたいと思う。



年少さんからバレエを習っている小学生の彼女は、安定した軸足をつくれないでいた。Y字バランスをするときは、足を上げることに集中していたが、軸足で足を上げることが大切だ。また、バレエで練習している開脚前屈は、180度の開脚前屈はできるものの、やわらかくすることに集中しすぎていて、肝心の股関節運動の感覚が養われていないでいた。開脚前屈は、動作に作用する筋を使うことが大切だ。バレエを習っていて、外反母趾になりかけていることに気づいたら、問題点を考えるべきだ。



初めて参加された方たちは、股関節の可動域の広げ方を勘違いしていた。そのほとんどが、股関節のストレッチをしたり、股関節周りの筋をほぐすことで、股関節の可動域が広がると考えていた。しかし、参加された方たちの目的はパフォーマンスを上げること。そのためには、動作に作用する筋の収縮率を上げることで、股関節の可動域が広がる方法でなければ、パフォーマンスのアップにつながらない。筋は収縮することで骨の位置を変える。そして、骨と骨のつなぎ目が関節。運動器の仕組みを理解してトレーニングをすることが大切だ。



怪我の治療は、痛みがなくなって終わりでない。損傷個所の深部感覚が元通りになって治癒といえる。深部感覚が治ってない状態は、怪我を繰り返しやすい。深部感覚は、身体の内部環境の刺激を自らが拾わなければ治らない、目に見えないもの。まずは、位置覚を手指の触圧覚でサポートし、運動覚と重量覚を正確な骨格位置から導き出していくことが大切だ。また、構造動作トレーニングを継続していても深部感覚がわからない場合は、感覚の流れを阻害しているものがある可能性を考える。その場合は、施術(徒手療法)が必要だ。



終了後、上本町の近鉄百貨店で買い物をしていると、偶然にも知り合いに会った。10年ぶりだろうか?香港人のダンサーで骨盤おこしを習いに来ていた。嬉しい出会いに感謝!