3/14-15 構造動作トレーニング教室は、新型コロナウイルスの予防を心がけ、「心身の免疫力を高めること」に努めた。東京駅は2月に比べると、ずいぶん人の流れが少ない。新幹線はガラガラで、日本の経済が心配になってしまう。様々なイベントが中止になる中、講座にはいつもと変わらない顔ぶれがありありがたいものだ。感染の予防を心がけ、体調管理に努める参加者の皆さんには、少しでも心身が充実し元気を満たしていただけるように、牧神の蹄を使って足指トレーニングをしっかりおこなった。日本橋の会場の窓からは大きな雪の塊が吹雪いている、どうりで寒いはずだ。寒さと自粛ムードで、行動範囲が狭くなっているせいなのか、久しぶりに血が巡り足が赤く火照った、と喜ぶ皆さんの笑顔が、印象的だった。
◎膝の調子が悪いと訴えるシニアの方、他のイベントが軒並み中止になったということで、3コマ連続で受講された。
自粛ムードで気が滅入ると、行動範囲が狭くなり、運動不足に陥りやすい。加えて、膝の調子が悪いとなると、心身の元気が衰退してしまう。心身共に元気を充実させて、自粛ムードを乗り切りたい。膝ばかりでなく、身体のどこが痛くても、心身の元気が満たされない。なかなか治らない痛みは、局所的に見るのではなく、全身の動きを観て問題を解決することが大切だ。治療院に来院される方たちの施術をしていると、一箇所の身体の痛みに関連して、広範囲に動きを止めている筋などを確認することが多い。膝のみが痛かったとしても、私は全身の治療をすすめる。
◎手足が冷えるような身体の不調
動きのないものを確認することが大切だ。動きのないものというのは、筋ばかりでなく、感覚、神経など。身体の不調は、心の元気を衰退させる。心身の元気を満たすためにも、不調はケアしておきたい。
牧神の蹄を使った足指トレーニングは、まず感覚を養う。つづいて、足の運動を養う。足指トレーニングは、感覚ありきの運動を養う目的でおこなう。足は、身体の土台。そして、足は第二の心臓。こんなときだからこそ、地にしっかり足をつけ自分の足で歩きたい。
動作術・中島章夫のメモ
3月14日(土)◎【技アリ企画】「構造動作トレーニング・東京教室」の1日目。
「ラボ」
膝の痛みに対するアプローチ。
正座での大腿骨と脛骨の捻れの修正。
ひざ立ちになり、左右の膝交互に重心移動。
もう一つのテーマ。「踵を踏む」ことの本当の意味。
踵が軽く接地しているから「踏む」ことができる。
このように踵を踏むと前進できる。
本当に踵に体重を乗せたら、地面を蹴らないと動けない。
「所有感覚メソッド」
いつもの書籍のチェックリストからは離れて、手・足の小指薬指をきっちりと曲げることから。
手のグーの次は、思い切りの「パー」。水かきが裂けんばかりの「パー」。これによってグーがより握れるようになる。
「股割りトレーニング」
骨盤のトライアングルベースを明確に。
胸を起こし、視線を上げて、きっちり重心移動。
欲張らず、自分の股関節をコントロールできる範囲で動かす。
裏テーマは「腕橈骨筋」をしっかり収縮させる。
3月15日(日)は◎【技アリ企画】「構造動作トレーニング・東京教室」の2日目。
タイトル「“超”スムーズな動きを作る ? 股割り入門教室」のメモ書き。
今回は、足の小指ではなく、足親指先の接地に重点をおく。
足指先が浮いていると後ろ重心になる。
快適な動きのためには、親指先の接地で中間重心(動ける重心位置)になることが必要。
内踝を指標に距骨をつまんで実感し、足首の関節(距腿関節)の位置を確認する。
続いて舟状骨、楔状骨と触り、楔状骨を抑えてその前にある第一中足骨のリスフラン関節をゆっくりと動かす。
足親指の末節骨の先(指先の骨)を触る。左右交互に変えながら、感触を高めていく。
足親指先と手の指先を引っ掛けて押し合う。
立って、左右交互に体重を足親指の末節骨に乗せていく。
椅子に座って骨盤おこし。
トライアングルベースで座るポジションを探す。
恥骨を付けて座る。
底屈してふくらはぎで力こぶを作る。そして立って、末節骨に乗せてつま先ち。
今回は足指、特に足親指の接地感覚を高めてからの骨盤おこしで、椅座位時の作業が快適になる骨盤ポジションを探った。
*牧神の蹄を使った足指トレーニングに興味のある方は、構造動作トレーニング東京教室の他に、東京中央区周辺で中島章夫先生が「牧神の蹄」を使って足指トレーニングを定期的に指導してくださいますので、是非、お出かけください(牧神の蹄の貸し出し有)。動作術の会・中島章夫≫≫≫
4月の東京講座は、4/18-4/19です。