4/17-17 構造動作トレーニング・東京教室

4/17-17 構造動作トレーニング・東京教室

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Takahiroラボ

4月の構造動作トレーニング・東京教室「Takahiroラボ」は、 前回の伸張メカニズム、地面反力を最大限に生かすためのメカニズムのつづきで、構造動作トレーニングの運動の定義について検討し、実習した。



構造動作トレーニングでは、「運動とは重心が移動すること」と定義し、円滑な重心移動をおこなうことができるよう、身体の機能状態を良好にし、基本動作を練っている。

構造動作トレーニングでは、「機能的姿勢」を基本姿勢としている。姿勢の基準としては、解剖学的姿勢が一般には知られている。解剖学的姿勢は背中を壁に付けた真っ直ぐな姿勢で、重心位置が仙骨のやや前といわれている。この姿勢は、解剖学の基準となる姿勢で、学問を学ぶ上では重要だが、運動の面では実用的でないと考えている。それは、解剖学的姿勢の骨格位置は止った重心位置であり、円滑な重心移動をおこなえるようにする基本姿勢にはならない。機能的姿勢は、重心位置がお腹辺りになる。機能的姿勢の骨格位置は、動き続ける重心位置であり、円滑な重心移動をおこなえるようにする基本姿勢に最適なのだ。ただし、機能的姿勢の骨格位置は身体の機能状態を良好にしなければ、簡単に身に付くものではない。

身体の機能状態を良好にするためには、身体のすべてのパーツにおいて、 アライメント、筋肉の作用、関節の連動、などの状況 を正常にしていかなければならない。そして、それらのパーツが深部感覚を有する状態で基本動作を練ることが大切だ。

深部感覚

4月の構造動作トレーニング・東京教室「深部感覚」は、四肢の機能状態を良好にして、それらが深部感覚を有するよう実習した。円滑な重心移動をおこなえるようにするためには、深部感覚を有する身体の状態で、基本動作を練ることが必要だ。



下肢の機能状態を良好にするためには、趾、足関節、股関節のアライメント、筋肉の作用、関節の連動などを正常にしなければならない。そして、アーチ構造を備えた足で衝撃をやわらげることができる接地を身に付けることが必要だ。

下肢の機能状態を良好にすることに努めているが、接地をするときに下肢を上手く受けきれず、膝に負担をかけて痛くなることがある。これは、例えば、O脚だった頃の足のアライメントの癖で、接地をしたときに足を無意識に開いてしまう、ということがある。骨指標を備えて、基本動作を練ることが大切だ。

上肢の機能状態を良好にするためには、手指、手首、肘、肩甲帯のアライメント、筋肉の作用、関節の連動などを正常にしなければならない。上肢においては、腕橈関節と胸鎖関節で苦戦している人が多い。それは、胸鎖関節が顎関節、胸郭、頸椎・胸椎と密接な関係にあることが大きい。まずは、腕橈関節をクリアしたい。

腕橈関節は、前腕の回内、回外の可動域を広げる。前腕の回内をするときに、手首、肩を回旋してしまう人が多い。肩を内に巻いている人がこの傾向にある。腕橈関節の機能状態が正常でなければ、上肢のみならず、体幹のパフォーマンスを落としかねない。骨指標を備えて、基本動作を練ることが大切だ。

股割り

4月の構造動作トレーニング・東京教室「股割り」は、重心移動を円滑に行うための股割り動作のベクトルを実習した。構造動作トレーニングに基づく股割りは、股関節をコントロールできるようにし、身体の各パーツのベクトルを合わせて重心移動をおこなう。



上方向と前方向の間のベクトルに体幹をキープする。



前腕を腕橈関節で回内し、上腕で体幹のキープ力をアップする。



体幹をベクトルに合わせキープしながら、重心を前方に移動する。



1年ぶりに参加されたシニアの方が、股割り終了後、背筋が伸びていた。自分では気づかないが、コロナ禍で心が委縮し、肉体も影響を受けていたようだ。重心移動を円滑におこなえるようにして、どんな状況でも快適に進んでいきたいものだ。

骨盤おこし

4月の構造動作トレーニング・東京教室「骨盤おこし」は、骨盤の深部感覚を実習した。 円滑な重心移動をおこなえるようにするためには、深部感覚を有する身体の状態で、基本動作を練ることが必要だ。

骨盤のトライアングルベースを明確にし、それを指標にすることで股関節の自由度を確保することができる。骨盤おこしで大切なことは、接地の安定と体幹のベクトルキープ。骨盤を前傾するときに、接地が内側に偏る、頭が下がってしまう、 これらは四肢の機能状態を良好にする必要がある。



骨盤を安定してコントロールするための、下肢の機能状態を良好にする。



下肢が連動する状態にしていく。



下肢の機能状態に応じて、足先から股関節までの巧緻性を養う。



深部感覚の基本的なルーティンは正確なポジションでおこなうことが大切だ。



構造動作トレーニングでは、骨盤おこしのスタートポジションを指標として、スクワット、股割りなどの基本動作を練る。基本動作を練るということは、動作の中身を観る、つまり、無意識の感覚の流れ(深部感覚)を感覚するといことになる。闇雲に動作を練るのではなく、深部感覚を有して、トレーニングを効率的に、かつ効果的にすることが大切だ。