12/18-19 構造動作トレーニング・東京教室
左回りor右回りやりにくいのはどっち?
12月の構造動作トレーニング・東京教室「Takahiro ラボ」は、ターンとロウギアランニングの検証と実習をした。体を回転すること。また、体の向きを変えることをターンという。ターンが上手な人は股関節を回転させることができる。股関節を回転させられない人は接地面での回転が主になる。
左回りがやりにくい、右回りがやりにくい、個人差がある。私の場合はL4-L5の動きが悪かった時期、ターンがやりやすいという感覚はなかったが、右回りはやりにくかった記憶がある。L4-L5の動きがでて、ある程度下肢の軸の配列が整って、軸が通るようになってからはターンのやりにくさは感じなくなった。
ターンをする競技選手をみていると、ターンの得意不得意をみわけるキーワードは股関節の切り返しではないかと思う。股関節の切り返しを円滑にするには下肢の配列が整い、軸が通っていなければならない。それは、技術面だけでは補えないことだ。その状態を技術面で補っている場合は接地面の回転が主になる傾向にあり外反母趾や足底筋膜炎などの故障に発展していることが多い。股関節の切り返しが円滑におこなえるフィジカルづくりを心がけたい。
ロウギアランニングは、150テンポでビートを刻んだ。ビートを刻んだ方が動きやすい。ビートを刻まない単純なテンポはリズムの中に体が拘束されて動きにくい、あらためてゆっくりなテンポで走ることは難しいのだと感じる。歩くことと走ることの境界を実感したいものだ。
複雑にしている体をシンプルへ
12月の構造動作トレーニング・東京教室「機能回復のための所有感覚メソッド」は末端の機能回復、深部感覚ペアワークを実習した。
末端の機能回復には足指と手指と頭頂のアプローチがある。まずは確実に地に足を着くことができるようにしたい。
牧神の蹄をつかって、足の感覚機能を回復する。牧神の蹄を4個並べてブロックの形に足指をあわせる。
ブロックの縁を末節骨で捉えることができるよう、足指の1本1本を丁寧に末節骨が縁と接触していることを確認する。その際、足の爪が下を向いていることを指標にするとよい。
足の感覚機能が回復しているかどうかの目安は、接地が安定して感じられる、接地衝撃を緩和できる、足の変形が減少する、足の皮膚が綺麗になるなど。
足をブロックの形に上手くフィットさせれない場合は、圧を分散できていないため、圧が集中したり、力みがあるので、牧神の蹄に乗っていることが苦痛になる。苦痛があるままつづけるよりも、足指のセッティングがベストフィットな状態にした方がよい。
深部感覚ペアワークは重さを貸す、借りるの関係を守らなければならない。重さを貸す方は術者になりたがる傾向にあるので注意したい。重さを借りる方は焦らず内部の刺激を拾うことに努めたい。
骨格ポジションのセッティングが重要。各部の骨が最も強度を発揮するポジションにセッティングする。
重さを借りる方が内部の刺激を拾えたときは、体によい変化を感じられる。接地が安定する、脚がとおる、体が軽いなど。本来、体というのはシンプルなのだが、様々な理由で体を複雑にしてしまっている。体のつながりを感じられるシンプルな感覚を得たい。
Japanese split matawari
12月の構造動作トレーニング・東京教室「股割りチャレンジ」は股関節を切り返すタイミングを解説し、ロールオーバーにステップアップするための恥骨接地を実習した。
英語で股割りのことは一般的に split というようだ。splitの意味は、(縦にまたは木目にそって)割る、縦に裂く、(…に)割る、裂く、(…を)裂きとる、分裂させる、仲たがいさせる、(…に)分裂させる、(…を)分割する、分ける。しかし、直訳のまま股を裂いてしまうと股割りトレーニングの目的とは違ってしまう。股割りは股関節を細分化しコントロールできるようにするためのトレーニングなのだ。
「股割り」のやり方は、床にトライアングルベース(恥骨)をつけ、大きく開脚をして、足関節背屈、足の指を握ってキープ、重心を前方へ移動し、体幹が前屈する。このとき骨盤は、股関節で屈曲し、恥骨、下腹、お臍の順に、床へ接触する。接触を確認した後、股関節を切り返す。この切り返す動きをロールオーバーという。股関節の外転、外旋、屈曲⇒内転、内旋、伸展への一連の動作を、構造動作トレーニングの股割りという。
開脚をして前屈をするときに股関節が内旋してしまう場合は、脚のコントロールができていない。ロールオーバーは股関節の外旋から内旋への切り返しなので、脚がコントロールできないと股関節の内旋のまま単なる脚抜きになって股関節を細分化することができない。
股割りは静的、動的なストレッチでなく、動作として捉えるとトレーニングがすすめやすい。股割り動作をするための最良のポジションをセッティングし重心移動を円滑におこなえるようにするのだ。
骨盤スイッチ
12月の構造動作トレーニング・東京教室「骨盤おこし」は、快適な動作をおこなうための骨盤ポジションのセッティングを中心に、股関節の動き、骨格ポジションをセッティングする実習をした。
股関節の運動を円滑にするスイッチは骨盤にある。骨盤が前傾すると股関節の運動は加速し、後傾すると骨盤の動きは停止する。骨盤のニュートラルポジションを身に付け、股関節をコントロールできるようにする。骨盤のニュートラルポジションは、特殊な形状をした骨盤が最も強度を発揮するポジションだ。トライアングルベースを把握できるようにし、骨盤のニュートラルポジションにセッティングする。
骨盤スイッチを身に付けることは、日常生活での代謝「NEAT」を高めることになる。NEATとは「非運動性熱産生」のこと。家事や仕事・通勤など、運動以外の身体活動で消費するエネルギーを示す。NEATを積み上げると、1日で消費するエネルギー量が増加。余計な脂肪が燃えて、体の引き締めや体重の減少につながる。日常生活動作の質を高めるためにも骨盤スイッチを身に付けたい。
骨格ポジションのセッティングは、各骨が最も強度を発揮するポジション、関節運動が円滑におこなえる方向、筋肉の起始停止部が配列され、快適な動作が可能になる骨格のポジションを求める。
さらに骨格ポジションをまとめあげるのには、深部感覚により各パーツをつなげ、まとめあげる。
深部感覚というものが、どのようなものなのかを理解する。
各骨が最も強度を発揮するポジションを理解する。
骨格ポジションのセッティングは体の中から姿勢を整えるような表現で例えることができる。私の場合は骨格ポジションをセッティングすると骨で立つ感覚がある。筋肉、関節、骨、感覚など体の器官の中で筋肉に意識が集中しているタイプの人は、深部感覚を理解するまでに苦戦している。骨格ポジションをまとめあげる感覚をつかみたい。
来年もよろしくおねがいします!
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