5/14-15 構造動作トレーニング・東京教室

5/14-15 構造動作トレーニング・東京教室

5/14-15 構造動作トレーニング・東京教室

ランニング動作の理想的な腕の動かし方ロウギアランニング前後のウォーキング速度の比較

5月の構造動作トレーニング・東京教室の初日は久しぶりに中央区茅場町の会場で開催されました。東京教室は毎月の開催で14年目になります、現在の門前仲町の会場に定着する前の8年は中央区の会場でしたのでとてもなつかしい感じがしました。



初日の一コマ目は「Takahiroラボ」。ダンスジャルダンの中井理惠先生からモーションキャプチャー装置を使ったロウギアランニング前後のウォーキング速度の比較計測の報告がありました。



ロウギアランニングは120〜130テンポほどの低速度で走る動作です。計測方法は、ウォーキングで8歩前進、フォロントターン、バックターン、8歩前進をし、ロウギアランニングで15〜20分走り、ウォーキングで8歩前進、フォロントターン、バックターン、8歩前進の足部間距離比較、速度比較したものになります。結果は、ロウギアランニグの前後ではウォーキングにおける足部間距離は開き、速度があがっていました。



中井理惠先生から計測方法の解説がありました。



ロウギアランニングでは、接地の際に足の指先を接地すること、視線を前方に保つことを被験者に指示されたそうです。



計測結果を基に参加者の皆さんと議論をしました。



被験者は理惠先生と若手のダンサー2名ということで、実際に若手ダンサーの姿勢や動作を見ていませんが、普段のウォーキング動作では接地の際に足の指先まで接地されていないことが考えられます。ゆっくり走るロウギアランニングをおこなうことにより、接地の際に足の指先までの接地が入力され、ロウギアランニングの前後で足部間距離は開き、速度があがったのではないかと考えました。



中島先生が新たに前腕の模型を用意してくださいました。可動域は少ないのですが、前腕を回内外できる模型です。実際に模型の動きをみながら腕を動かしてみることによって、ランニング動作の理想的な腕の動かし方が見えてきます。解剖学を指標に、機能的な動作をおこなえるようにしトレーニングをおこなうことが大切です。

深部感覚トレーニング

5月の構造動作トレーニング・東京教室「所有感覚メソッド」は、機能的な体づくりのための深部感覚トレーニングを実習しました。深部感覚は体の内部環境を調節する感覚の流れです。自分の体の外には外部環境が広がっています。その体の中と外の境界線は表在感覚(皮膚感覚)で知ることができます。これらの感覚を失った体の状態では、体は単なる冷たい肉の塊になります。体の中には温かな血液の循環があります。冷たい肉の塊の中に温かな血液が循環し、感覚が循環することで、単なる冷たい肉の塊ではなく、自分の体として所有することができるのです。



深部感覚トレーニングは足の感覚トレーニングからはじめます。足は外界と接触し、その情報を得るための感覚センサーです。足の感覚センサーの精度が低下した状態では、路面の凹凸など、正確な情報を得ることができませんから、接地衝撃を上手く緩和できず、動作をすることが体にダメージを与えることになってしまうのです。



足の感覚センサーを正確に作動さるためには解剖学に即した足の構造を備えていなければなりません。趾骨、足根骨、脛骨、腓骨の配列、筋肉が正常に作用する状態に、足の感覚と運動の循環を良好な状態にしておくことが大切です。



深部感覚トレーニングは各骨の形状を理解し、各骨がもっとも強度を発揮する位置を姿勢に入れていきます。



故障が治らないまま不調が続いている体は冷たく、血の気を失い、各関節がぎこちない状態に陥っています。姿勢の中に骨格を入れ、内部環境の感覚と血液の流れの循環を良好にすることで、本来、体が回復しようとしている状態を促進させるのです。



そして、今以上に体のパフォーマンスを高めていくのには、深部感覚を重ね、鈍くなってしまった各パーツを実体化し、自分の体にしていきます。さらに各関節が運動の方向を中心に捉えれるようにトレーニングしていきます。



この日は、歌舞伎座で活躍中の竹本谷太夫さんとペアワークをおこないました。私も、深部感覚が重なり体の芯から骨が通ったようで良好でした。

意外と難しい股関節の屈曲

5月の構造動作トレーニング・東京教室「股割りチャレンジ」体幹のキープ力を高めて股関節の屈曲運動を円滑にするためのトレーニングをおこないました。



股割りは股関節をコントロールできるようにするためのトレーニングです。股関節をコントロールするには下肢と体幹の支持を骨格のポジションに入れて動作をします。股割りトレーニングは、深部感覚トレーニングで姿勢の中に骨格を入れてからおこなうと効果的です。



体幹をキープするのには、腕橈関節を正しく動かさなければなりません。



股割りルーティーンでは、マウント富士のポーズで体幹をまとめます。その際は動作の中に腕橈関節を入れておこないます。



股割り動作で開脚前屈をするときは、股関節を屈曲します。この股関節の屈曲運動が案外難しいのです。開脚前屈の際は、下肢と体幹をキープすることで股関節をコントロールすることができます。しかし、開脚前屈をする際に股関節ではなく、背中を伸ばして腰の動きを使ってしまいがちです。実際、股関節の屈曲運動は難しいので訓練が必要です。



股関節の屈曲運動は、様々の動作の中に入れて動作をおこなえるようにしたいものです。



股割りトレーニングは体幹と下肢をキープして、重心を前方へ移動させることが大切です。



2週間ほど、腰から仙骨にかけての腰痛に悩まされていた参加者は、しっかりと股関節をトレーニングしたおかげで、痛みが抜け、快調になりました。

深部感覚を解放し体の中から綺麗な姿勢をつくる

5月の構造動作トレーニング・東京教室「構造動作トレーニング入門」は、骨格構造、関節の運動方向、筋肉の作用を理解し、深部感覚のペアワークで体の中から姿勢をつくり、機能的な体づくりの実習をしました。



牧神の蹄を4個使って、足の感覚トレーニングをしました。



牧神の蹄を使って、股関節の外旋と足指の関係を理解し、感覚と運動を循環させます。



距腿関節の運動方向、筋肉の作用を理解します。



力学的な骨の構造を理解します。



顎と首の関係を理解します。



深部感覚を理解します。



特殊な形状をした骨盤の把握の仕方を理解します。



深部感覚のペアワークをおこないました。



深部感覚は体の内部環境を調節する感覚の流れです。自分の体の外には外部環境が広がっています。その体の中と外の境界線は表在感覚(皮膚感覚)で知ることができます。これらの感覚を失った体の状態では、体は単なる冷たい肉の塊になります。体の中には温かな血液の循環があります。冷たい肉の塊の中に温かな血液が循環し、感覚が循環することで、単なる冷たい肉の塊ではなく、自分の体として所有することができるのです。



深部感覚を入力した後は、体の声に耳を傾けてみました。



深部感覚のペアワークは相手がいなければできません。セルフケアを実習しました。前日からすべての講座に初参加の方は、ずいぶん肩の力が抜けたようにみえました。自分の体を持て余している方がみえましたら、深部感覚を解放するとよいと思います。