6月の機能的な体づくりサロンは、機能的な体づくりの大前提となる股関節の解剖学を踏まえ、足の感覚と運動の循環を良好にし、姿勢の中に骨格を入れるための深部感覚ルーティーンを実習しました。
執筆:中村考宏
柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細
今回は骨格のミニ模型をつかって実習内容を解説しました。
牧神の蹄を4こ使って、足の感覚をリハビリしました。変形性股関節症で8年ほど病院に通院されている、という方がみえました。その方は手術を回避したいために、筋肉を揉みほぐすケアをされているとのことでしたが、牧神の蹄に足をフィットさせているときは、股関節に痛みがなく、負担が軽減されるとのことでした。股関節に負担がかかる原因は筋肉の他にありそうです。筋肉を揉みほぐしたとしても、機能面が改善されるわけではありませんから、体の仕組みを理解しリハビリをすることが大切です。
また、体のあちこちに不調があって施術を受けても、すぐに戻ってしまい治らないという方もみえました。このようなケースは多いのですが、運動療法が不足している傾向にあります。体の状態に必要な施術と運動療法で、体の感覚と運動の循環を良好にします。そして、体の中の深部感覚をオンにして、姿勢と動作の中に骨格を入れることが大切です。
1ヶ月足の感覚トレーニングをつづけて成果を出していた継続参加者がみえました。前回は牧神の蹄に足をそわせて運ぶことができませんでしたが、足指に感覚が戻ってきているようでした。
足底腱膜炎などの足の故障は、その足の状態に必要な施術と運動療法をおこなえば、それほど長引く症状ではないと思います。足のアーチ構造を取り戻し、接地衝撃を緩和できる足の状態をめざすことが先決です。
深部感覚のペアワークは、感覚をみる、ということをおこないます。サポートする側は、相手が、感覚をみる、ということをおこないやすい状況をサポートしてあげてください。
相手の姿勢が筋肉から骨格に移行すると、二人が重心を共有する形になります。サポート側は、故意にゆらさないでください。
姿勢や動作の中に骨格を入れることは、骨で立つといいます。これはイメージとしてではなく、具体的に骨格の安定感の実感を重ねることで身に付けていきます。
次回は、7月2日です。
毎月第1土曜日
「機能的な体づくりサロン」では、手足末端の感覚を開通させ、体の関節の要である股関節の自由度を高めていきます!
当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、人それぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必要な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。
*掲載の記事・写真・図表などを無断で複製・転載・転送・配信することは著作権法により禁じられています。著作権はえにし治療院(MATAWARI JAPAN)・ウェブサイト管理人またはその情報提供者に帰属します。