6/11-12 構造動作トレーニング・東京教室

6/11-12 構造動作トレーニング・東京教室

6/11-12 構造動作トレーニング・東京教室

腸洗浄と骨盤おこし、リラックスと骨で立つ

6月の構造動作トレーニング・東京教室「Takahiroラボ」は、内臓と骨盤の位置を整える方法を実習した。はじまりはダンスジャルダンの中井理惠先生にダンスビュウ7号のコラム「力を抜く」の解説をしていただいた。様々な競技でリラックス、力を抜いて動作をすることがパフォーマンスアップにつながるといわれる。しかし、リラックスできる選手がいる一方で、上手く力が抜けない選手も多い。これは姿勢の中に骨格の感覚が備わっていないため、筋肉をゆるめても体を支えることができないので、骨格ではなく筋肉で姿勢を保持してしまうと考えられる。骨で立つといわれるが、イメージではなく、具体的な骨の強度に実感を得て、姿勢の中に骨格の感覚を芽生えさせることが大切だ。



つづいて、骨格の感覚を実感する、ということで「骨盤おこし」に注目してみた。これも骨盤の感覚がわかる人がいる一方で、よくわからない人が多い。これは、骨盤後傾の姿勢と関係が深い。骨盤が中間位にあれば内臓のスペースを確保できるが、骨盤が後傾した位置では内臓のスペースが確保できず小骨盤に落ち込んでしまう。骨盤の感覚がわからないという人は骨盤だけでなく内臓の位置関係をも崩している傾向にある。



内臓については、腸洗浄で宿便を排出する、断食で腸の疲労を回復する、などの方法があるけれど、内臓の器となる骨盤が後傾していては、根本的な解決にならないと考える。



骨盤はトライアングルベースを捉え、内臓のスペースを確保することが大切だ。



骨盤と内臓の位置関係は人それぞれだ。



骨盤と内臓の位置関係により腰が入らない。



あるいは、内臓と骨盤の位置関係により股関節が動かしづらい。



トレーニングは腹をつくることが重要だ。

ゆるい足と締まった足、牧神の蹄と深部感覚

6月の構造動作トレーニング・東京教室「深部感覚」は、足の機能回復と深部感覚ペアワークの実習をした。足の指を思うように動かせない、足首が硬いと感じている人は多いが、一方で足の指がふにゃふにゃ、足首がぐらぐらと感じている人もいる。これらはどちらも足をコントロールできていないといえる。足首が硬いと感じる人は、足をゆるめる、ほぐす、など硬いからやわらかくする、という発想に陥りがちだ。しかし、足をコントロールできていないのだから、局所的に足をやわらかくしたら、その分をどこか他の箇所で補填しなければならず、足とは離れた箇所が硬くなったり、ゆるめたもののコントロールできず故障につながることもある。一方で足が硬いからやわらかくする、という考えでいくならば、足の指がふにゃふにゃ、という人は、足の指をピーンと硬くすればよいのだろうか?それでは力んだだけ。やはり、足をコントロールできるようにしていくことが、正解だと思う。



今回は足首がぐらぐらの人が、足首が締まるまでの過程を体験した。



足をコントロールできるようにするための機能回復は、感覚と運動の循環を良好にしていく。足の感覚トレーニングは牧神の蹄を4つ並べて、足を添わせていく。その際、脛の骨の深部感覚を姿勢の中に入れ、感覚と運動が循環しやすい状態をつくっていく。



牧神の蹄に足を添わせて、もう一つのブロックに重ねる。立つ、ということが体でバランスをとることだという実感を得たい。



牧神の蹄に足を添わせたまま、姿勢の中に骨格を入れたい。



足の筋肉の作用状態を確認し、足の感覚と運動の循環を良好にしていく。そして、足の機能を回復しつつ、コントロールできる範囲を広げていきたい。



深部感覚ペアワークは、体の中に骨格を入れて、姿勢を内側からつくっていく。



Takahiroラボでもテーマになったが、骨で立つ、ということをイメージではなく、具体的に骨の強度を実感して身に付けていく。



体は、常に重力の影響を受けている。姿勢の中にしっかりとした芯として骨格が入っていれば、重力の影響はない。しかし、骨格が役割を果たしていなければ、姿勢は重力に引かれ崩れていく。



講座の中で牧神の蹄で歩く、走る、ジャンプをしている動画を撮影してもらった。もともと、牧神の蹄は鼻緒のない下駄をコンセプトとして考案したので本来の使い方だといえる。しかし、足の指を使えるようにトレーニングを積み重ねてきた結果なので、その過程があることを知っていただきたい。中島先生が注意勧告をしてくださった。



【牧神の蹄】足指のフィット・跳躍・接地感覚


大腰筋の作用を活性化するための股割りとスクワット

6月の構造動作トレーニング「股割り」は、大腰筋が作用する体幹ポジションを実習した。股割りは、体幹をキープし大腰筋の作用で股関節を屈曲する、見た目で確認できるトレーニングなので、自分でも大腰筋の状態を把握しやすい。大腰筋を作用させるためには、筋肉の起始停止部を管理できなければならない。 まずは、牧神の蹄を4つ並べて骨格の土台となる足の感覚トレーニングをおこない、足指の握り込み、足関節の底背屈の順に、足の感覚と運動の循環を良好にする。



床に座って開脚ポジションになると背中が丸まってしまう人が多い。大腰筋は下部胸椎、腰椎、大腿骨小転子に付着しているので、開脚ポジションで起始停止部を確保できるようにする。



体がくにゃくにゃで大腰筋を作用させることができない場合は、まずは足の機能状態を良好にし、開脚ポジションで足をキープできるようにする。



足を高く上げれるようになりたい、という目的で股割りに取り組む人は少なくない。足を高く上げるときも、体幹ポジションをキープすることが大切だ。そのためには、安定した軸足を確保し体幹をキープした状態で上げ足を高くしていきたい。



動作で大腰筋を作用させるためには、姿勢の中に骨盤の中間位がなければならない。さらに競技パフォーマンスを上げるためには、骨盤の中間位から前傾へと可動できなければならない。



パフォーマンスアップには、大腰筋が作用するポジションを身に付け、股割りやスクワットトレーニングで股関節をコントロールできるようにしたい。



180度開脚ストレッチができる人でも、股割りは難しい。それは、筋肉を伸ばすことができることと、筋肉を収縮させることができることが違うから。本来、筋肉は収縮で力を発揮し、関節を可動させる。股割りは、開脚前屈動作として大腰筋を作用させる。



股割りやスクワットトレーニングで正しくトレーニングができた後は、足が自由になったように感じる。大切なのは、どのような動作をするときも軸足と体幹のポジションをキープすることだ。



【スクワット】股関節屈曲マシーン大腰筋ポジション


体のバランスということ構造動作トレーニング

6月の構造動作トレーニング・東京教室「構造動作トレーニング入門」は、感覚と運動の循環を良好にし、快適な動作をおこなえるようにするための、骨格位置、関節の運動方向、筋肉の作用などを理解し、姿勢と動作の中に深部感覚を入力した。



構造動作トレーニングは動作の質を高めるため動作を鍛える。骨格で体を支え、関節の運動方向を揃え、それらを筋肉が調整し、重心移動を円滑にし、動作の質を高めていく。プッシュアップは日本語で腕立て伏せと翻訳されているが、構造動作トレーニングでは、体全体で床を押すトレーニングとして考えている。



はじめて参加された方で2か月以上前に肩腱板断裂をされてリハビリ中の方がみえた。医療機関で保存療法をつづけているが、回復が遅いので心配になってきたそうだ。肩の状態を確認してみるとフローズンショルダーのように肩が固まって90度以上拳上できない状態だった。そして、体全体を確認してみると重心が中心になく偏っている。本来、故障をすれば体は回復方向へ進むはずなのだが、回復が遅いのには、何かしら理由がある。その場合故障個所だけではなく、体全体を見ていく必要がある。



人の体は、各箇所が複雑にバランスを取り合って重心位置を決定している。体のバランスを実感し、重心位置は中間重心を捉えたい。



体の各パーツが、どこに位置し、どうのような運動をするのか?



特殊な形状をした骨が力学的に最も強度を発揮するポジションを理解し、姿勢と動作の中に入れていく。



理解している骨指標が多ければ多いほど、トレーニングを効率よく進めることができる。



骨を捉える。



深部感覚は無意識の感覚の流れ。具体的な骨の安定感を指標にする。



感覚というものの生理学的な特徴を理解する。



姿勢を保つための体のバランスは一輪車に乗ってバランスを取っているようなもの。バランスということに不安定さを感じると、二輪に乗る、そして、安定感をもとめ、補助輪をつけ4輪に乗り、バランスを取ることをしなくなる。それは、姿勢の中から骨格を薄れさせ、姿勢を崩す原因になる。姿勢と動作の中に骨格を入れて、体の中から姿勢を作りたい。