11/19-20 構造動作トレーニング・東京教室

11/19-20 構造動作トレーニング・東京教室

11/19-20 構造動作トレーニング・東京教室


執筆:中村考宏

柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師。2020年三重県桑名市多度町にえにし治療院を開院。股割り歴20年、MATAWARI JAPAN 代表。パーソナルトレーニング。著書「骨盤おこし」で体が目覚める(春秋社)、趾でカラダが変わる(日貿出版社)、他多数。メディア「anan」「クロワッサン」「Tarzan」などで「骨盤おこし」「足指」を紹介。NHKテレビでコロナ禍の運動不足解消エクササイズを紹介。プロフィール詳細

takahiroラボ

11月の構造動作トレーニング・東京教室「Takahiroラボ」は、重心移動を円滑にするための、各足根骨のアプローチを実習しました。

足根骨のアプローチ

ラボに参加される方たちは、日頃から重心移動をいかにして円滑におこなえるか、ということを意識されている方が多いです。重心移動を円滑におこなうには、中間重心を、より明確にしていかなければなりません。そのためには安定した土台が必要になります。

今回は、各足根骨のアプローチを実習しました。
1.踵骨のアプローチ
2.舟状骨と立方骨のアプローチ
3.親指(第一中足骨と楔状骨)のアプローチ
4.距骨のアプローチ

足根骨のアプローチをおこなうことで、アーチ(土踏まず)が引き上がり、重心移動がより円滑におこなえるようになります。

所有感覚メソッド

11月の構造動作トレーニング・東京教室「所有感覚メソッド」は、手足末端の深部感覚を高め、無意識の感覚の流れを好循環にするためのワークを実習しました。

継続参加されている稲垣さんが、毎月、会う度ににスリムになっています。これは日頃の体調管理の賜なのですが、無意識の感覚の流れが循環しはじめ、体につながりができつつある証拠だと思います。ドラえもんのような、関節の形跡すら、わからなった足が、いまやしっかり牧神の蹄を捉えれる程です。

この無意識の感覚の流れを深部感覚といいます。深部感覚は骨の位置を感覚にしたり、関節運動を感覚にしたり、自分の体を所有していることがわかる感覚です。身体能力に長けた人は、この感覚により自分の体を思いのままにコントロールすることができます。それでも、体を使わなくなると、この感覚は薄れていきます。一般の人であれば、この感覚が薄れていることがほとんどで、体を思ったようにコントロールできなかったり、体調を崩しやすくなったりしています。このような無意識の感覚を取り戻す?難しいのではないか?思う人がほとんどですが、体を理解していくことで、それは可能になるのです。

体を理解するためには、体を安定して支えるための骨格、重心を円滑に移動するための関節運動、骨格や関節運動を調節する筋肉の役割を知ることが大切です。それらを踏まえ、姿勢を保持し、関節運動の方向が反れない状態で、関節運動に作用する筋肉が働くようにしていきます。そして、体の理解が深まると、無意識の感覚の流れ(深部感覚)が活性化していくのです。

自分の体を思うようにコントロールできない、体調不良から脱出できなくて困っている人は深部感覚を見直してみてはいかがでしょうか。

股割り

11月の構造動作トレーニング・東京教室「股割り」は、重心移動を円滑にするのに必要な股関節の感覚と運動を好循環にするための実習をおこないました。

今回もスポーツに励む少年の参加がありました。深部感覚と股割りの計4時間の講座にも関わらず集中力を欠かすことなく一生懸命に学んでいる姿勢に感心しました。はじまりは、骨盤の後傾がきつく、前屈ができませんでしたが、講座修了時には見違えるほど股関節を屈曲することができるようになりました。よく頑張りましたね!

股関節の感覚と運動を好循環にするためには、足の末端から下肢と体幹のつながりを作ることが大切です。股関節が硬いからと、股関節ばかりをストレッチしていても、下肢と体幹のつながりができることはなく、股関節の感覚と運動を好循環にすることは出来ません。

股割りは、下肢と体幹のつながりを作り、股関節の感覚と運動を好循環にするトレーニングです。股割りのペアワークは、股関節の位置を把握しておこなうことが大切です。それは、トレーニングをこなう目的を明確にすることで、確実な効果を得たいからです。

股割り動作をして、股関節を動かした後は、その効果を確認することが大切です。膝ポンや爪先ポンは、股関節の感覚や運動の状態を把握するためにおこなうものです。大概は股割り動作をした後は、脚が軽く動作をおこなうことができます。仮に股割り動作をして、その効果を得られなければ、股割りの方法を見直していかなければなりません。そして、効果的に股割りトレーニングをおこなえるようにしていくことで、股関節最大限に可動域を上げることができ、股関節の感覚と運動を好循環にすることができるのです。

構造動作トレーニング入門

11月の構造動作トレーニング・東京教室「構造動作トレーニング入門」は重心移動を円滑におこなえるようにするための骨格ポジションを実習しました。

重心移動を円滑におこなうことができる骨格ポジションは、骨格のアライメントが正しく配列され、関節が適切な運動方向に可動し、筋肉が関節の運動に作用する状態です。これは単に骨格のアライメントを配列すれば正しく可動するというものではありません、手指、足指の末端から頭の天辺までの骨格位置、及び関節運動の方向を適切な方向にトレーニングしていかなければ身に付きません。

テニスコーチをしている参加者の方は、先月と比べて肩の位置が下がり、以前の巻肩から、ずいぶん肩の力みがぬけている印象でした。肩の力みが強いと、重心移動を円滑におこなうことができません。リラックスをして肩の力みが抜ける程度の状態ならいいのですが、極端に肩の力みが強い場合は、骨格ポジションから見直していかないと、変わらない場合が多いのです。

力みというのは、精神的な緊張や骨格位置の不備などによって、筋肉が緊張し骨格が動かしづらい状態になります。精神的な緊張はリラックス方法などでぬけますが、骨格位置の不備による力みは、根本的に骨格のポジションをトレーニングしていかなければ、ぬけることはありません。

肩に力みがある場合は、骨盤が後傾している傾向にあります。肩の力みが抜けない場合は、骨格ポジションを見直してみてはいかがでしょうか。

構造動作トレーニング

構造動作トレーニングは、骨格、筋肉、関節、感覚を統合し、神経系統を構築することを目的とするトレーニングです。

構造動作トレーニング・東京教室

第3日曜日(+前日の土曜日)
運動の質を根本から変える構造動作理論に基づくトレーニングを指導します。

構造動作トレーニング・パーソナルトレーニングをご希望の方

当院では、体の不調や故障を改善するための治療、健康増進やパフォーマンスアップのための施術をしています。ひとりひとりに最善のサポートができるようこころがけていますので、症状や気になることをできる限りお知らせください。また、遠方から来院される方や集中的にみてほしい方には個人指導・パーソナルトレーニングをしています。小学生からシニア、アマチュアからプロスポーツ選手までサポートさせていただいています。ご希望に応じて、再発予防、健康増進、パフォーマンスアップのトレーニングを指導しています。トレーニングは、ひとそれぞれ体の状態が違いますので、体の状態に必用な内容を指導しています。当院はコロナ対応で業務をおこなっておりますのでご協力のほどよろしくお願い致します。

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