4月29日、名古屋・骨格ポジショニング&股割り。ゴールデンウィークということで関西、関東からの参加者がめだつ。各地のセミナー開催日が土日ということで競技をしている方はイベントと重なるため、まとまった休日でようやく日程を確保することが出来たそうだ。名古屋は毎年のゴールデンウィークらしく晴れ日。お天気にスタジオにこもってのトレーニングはもったいない気もするが空調管理された室内は安定したトレーニングに向いている。
「股関節の動く感覚がわかりません」という質問を多くいただく。どのようなリハビリ・トレーニングをするにしても股関節の位置やパーツの形状などは知っていなければならない。そうでなければ、股関節トレーニングに取り組んだとしても目的がぼやけてしまう。股関節が動く感覚というのは、股関節が動いていればわかるはずであるが、前述の股関節の位置やパーツの形状を知らないことで股関節の感覚が鈍くなっていて感覚を感じることができないといえるだろう。
股関節の位置やパーツの形状を知るということは内部感覚を厚くするということ。構造動作トレーニングは表在感覚に対して深部感覚を厚くするトレーニングを心がけている。「運動」と「感覚」はワンセット、どちらが欠けたとしても、また、どちらに偏ったとしても股関節の更なる動きを手に入れることができない。
<股関節の深部感覚を厚くする方法>
トレーニングのはじまりに股関節の位置覚を丁寧に拾う。大腿骨と骨盤の位置がクリアになったら股関節の運動方向を探り、運動覚を拾う。今回は股関節の屈曲運動を丁寧に行った。
股関節の屈曲運動が難しい・・・。股関節の感覚を鈍らせているために股関節屈曲運動をしたいのに腰椎椎間関節を屈曲してしまう・・・。
股関節の感覚を鈍らせているばかりに、腰に過労働をさせる習慣がカラダに染みついている。それは腰椎ばかりでなく体幹の構造を崩すことにつながっている。腰椎椎間板ヘルニア、変形性股関節症などの持病がある人は股関節の深部感覚からリハビリすべきだ。
広背筋回復トレーニング(動きのフィジカルトレーニング)+腹筋群伸張で腹の内圧を高める
腹圧(アブダーミナル・プレッシャー)は体幹構造を回復させる方法、なおかつ股関節の動きをスムーズにする力だ。腰に過労働させる習慣をカラダから振り払い股関節の動きを手に入れる!
構造動作トレーニングは後者の本来あるべきカラダの状態へ回復することが目的である。今のカラダの状態だから動きに限界を感じ、またカラダの不調に悩まされる。今のカラダの状態に対処療法的なアプローチを足し続けても根本的に変わることはない。
<マウント富士のポーズ>
マウント富士のポーズで骨盤が1o浮く骨格ポジションまでベクトルを貫く。内部の様子を観察していると骨盤や股関節周りの骨格筋の位置関係がわずかに変化する。それは股関節フリーへと着実に骨格ポジションを整えている証拠。股関節をフリーにしたら股関節の運動方向を探る重心移動だ。
股関節が硬い、動きが悪いことの理由は何なのだろうか?股関節周りの筋肉が硬いとか、弱いとか筋肉の理由にしている人が多い。しかし、私は大勢の股関節を見てきて「股関節を動かせないことが股関節が硬いこと」「股関節の感覚が鈍いことが股関節が硬いこと」がほとんどの理由だった。もし、筋肉が硬いのなら、何が理由で硬くなったのか?それは、筋肉をマッサージすれば股割りができるようになるのか?私は筋肉をやわらかくして股割りができるようになった例を一度も見たことがない。それは、ストレッチをしても股関節が動くようになることはない。これは股関節の構造、動きを理解すれば容易にわかることです。
開脚⇒内転から外転へ
股割り⇒内転・内旋から外転・外旋へ
参加者の方から「内転筋」に関するナイスな質問を頂き、これまでにないマトを得た説明ができた。内転筋を動きの中で、どのように作用させるのか?ぜひ、股割りチャレンジの中で答えを導き出してください。
大阪、岡山、東京、そして今回の名古屋トレーニング。トレーニングを継続している参加者から効果について報告をいただく。持病が改善方向に向かっていること、パフォーマンスが向上したことなど、私自身がトレーニングを実践しているからなのか同志としてのうれしさ、よろこびがある。何かわからないことがありましたら全力でサポートいたします。^^
次回は5/6≫≫です。
【参考】リハビリ・トレーニングMATAWARI JAPAN