5月もあっという間に半ば過ぎ、パーソナルトレーニングやセミナーの中で気付きが多い今日この頃。今更ながらゴールデンウィークのレポート。アシスタントのよし子が記してくれていたのでよかった。⇒5/6レポート
5/6 ゴールデンウィーク最終日の名古屋・特別トレーニングは、股関節の動きと深部感覚を訓練した。構造動作トレーニングは本来あるべき状態へカラダを回復するトレーニングだ。今のカラダの状態を調節するとか、心肺機能、筋パワーなどを強化する目的ではない。自分の内部環境をこれまで以上に観察し、カラダの各部のパーツや仕組みを理解しながらトレーニングをすすめていく。ここのところ積極的にトレーニングを継続している関東からの参加者が「構造動作トレーニングに限らず自分を磨くために壁を乗り越えていく努力が好きだ」といっていた。トレーニングで何をするのかということは、おそらく構造動作トレーニングに限ったことではない。いろいろな方のトレーニングを見てきて、この理解に至るまでが関門なのではないかと思う。ただ自分一人で乗り越えていくというのには限界がある。私自身もそうであったが、自分では見えないものは誰かにアドバイスを求めるしかない。セミナー形式の講座は理論や知識を学ぶ、実践はトレーニングを重ねていく。実践者同士で切磋琢磨できるということがトレーニングを実践継続していく上で欠かせない。
やるべきことは、
特に競技をやられている方は焦りが強く、速効で効果のあるアプローチを求める傾向にある。今のカラダの状態で工夫することと本来あるべき状態へ回復して工夫することは動きの質がまるで違う。構造動作トレーニングは後者の本来あるべきカラダの状態へ回復するものなのでシンプルなアプローチではあるが1〜5をきっちりやらなければ股関節を滑らかにすることはできない。結局、前者を選択したとしても動きの質を求め続けるのならばゆくゆくは後者のトレーニングに行きつくことになる。それならば最初から後者を選択すればいいと思うが、その時の考え、環境などにより遠回りをして或いはあらゆる方法を試した末にようやくいきつく。行きついた先は、構造動作トレーニングのようなオーソドックスな基本トレーニング。私も若い頃は基本トレーニングの意味を理解できず見て見ぬふりをしたものだ。何でも勉強が必要ということだと思います。
皆何処かしらカラダの不調を抱えている。問診で医療機関、整体やカイロプラクティックなどの民間療法など様々なカラダの不調に対するアプローチを聞く。人の症状は十人十色、、10人いれば10通りの原因と治療法がある。カラダの不調が治らずにいつまでも残っているということは原因に対するアプローチができていないということ。私はできれば自己調整できるようになってほしいと願っている。それには相応の知識と訓練を要するが、痛みを耐えながら療法や専門家を探し続けるよりは確実なのではないだろうか。そして、自己調整できるということは本当に必要なものを選択できる目が備わるということ。自己調整にも当然限界がありますから、そのときは専門家に頼ります。そうすれば医療のよい形ができると思いますが、難しそうですね...。
プライベートレッスンの醍醐味は皆さんそれぞれの目的があること。時には「言葉足らず...。」だと指摘を受けることもありますが、施術一辺倒の時代からみれば伝えるための表現方法が増えたと思います。プライベートレッスンではスポーツ障害のリハビリだけでなく、動きのためのトレーニングをします。カラダがスムーズに動くために様々な角度からアプローチしていきますが、自分の状態を理解することに時間がかかります。自分のカラダのレベル以上を求め過ぎて焦っている方が目立ちます。自分の状態を理解し、感覚と運動が養われた分しか身にならないことを理解しておくことは大切です。
姿勢を正す
読み方:しせいをただす
体の構え方や心構えなどを改めてきちんと整えること。多くの場合、改まった態度で物事に面することなどを意味する。座っている姿勢については「居住まいを正す」などとも言う。
姿勢を正すの他に背筋を正す、背筋を伸ばすといったりもします。
<姿勢のポイント>
構造動作トレーニングでは上記のポイントで姿勢つくりをします。「広背筋」がポイントです。広背筋の回復が進むとようやく姿勢の方向性が見えてきます。構造動作トレーニングの姿勢はいわゆる「正しい姿勢」ではなく、「いつでも動き出し可能な姿勢つくり」をこころがけています。