6/21大阪・構造動作トレーニング

6/21大阪・構造動作トレーニング

独自の成長をつづける大阪・構造動作トレーニング

6月21日は大阪・構造動作トレーニングのレポート。今回は構造動作トレーニングの基礎を踏まえて骨格筋回復、股割りの順でトレーニングした。

  1. 基礎1:骨格ポジショニング
  2. カラダ各パーツの位置、運動方向、重力方向、基本ポーズルーティーン

  3. 基礎2:深部感覚ルーティーン
  4. 骨盤おこし(骨盤後傾、骨盤立位、骨盤前傾)深部感覚クイックルーティーン

  5. 動トレ:骨格筋回復ルーティーン
  6. スクワット、プッシュアップ、腹圧、骨格筋回復ルーティーン

  7. 股関節動作:股割り
  8. MATAWARI(股関節を100%使うための「最小最短の型」)

深部感覚
▲ご意見番オモテダニさんの提案で足指を追加

ストレッチもウエイトトレーニングも否定していません

参加者の中には私がストレッチやウエイトトレーニングを否定していると思っている方もいる。基礎編を過ぎたあたりで、そうではないことに気づく方もある。リハビリやトレーニングというのは常にオーダーメイドであるから、その人の目的、カラダの状態により方法は選択されるべきであり、その方法が目的にあっていない場合に違うのではないか?問うているのだ。だから、すべての人に対して同じ方法が通用するわけではないから、構造動作トレーニングは数多くの方法を提案している。とはいえ、基礎を踏まえた上での話ではある。仮に何かを否定するということは優れたものを排除することになりかねないので慎重に検討するべきだと思う。

筋肉の状態によりアプローチは違う

骨折後の拘縮状態にある筋肉には筋筋膜伸張法、過収縮の状態にある筋肉に対しては軽擦法、傷が硬結に変化したものには指圧、感覚低下の筋肉には関節モビリゼーションや鍼、などと筋肉の状態により適した方法があると考えている。例えば、筋肉への指圧という圧迫方法はストレッチである。体操で行うストレッチよりもかなり厳密なストレッチであり、もし筋硬結に対してアプローチするのなら体操で行うような大雑把なストレッチではなく指圧施術でなければアプローチしきれないだろう。何が目的であるのかということで方法を選択することが大切だ。

 

深部感覚

自分の股関節がどのような状態なのか?

カラダが硬い、動きがギコチナイ、痛みが治らないなど、でカラダをやわらかくしたい、動きをスムーズにしたい、痛みを治したいというような目的で構造動作トレーニングに興味を持つ方が多い。開脚180度で床にべったりなやわらかい男性参加者が「股関節を動かしたい」と話したところでほとんどの参加者は信じがたい。それが真実だと思う。自分の状態を理解するのに一苦労、増してや他人の状態、気持ちを感じ取ることは至難の業だ。まず、自分の理解からはじめなければいけない。私は治療の仕事を志したときは、痛みのある人たちを治すのだと息巻いていた。そして、自分を知ることが難しいことを知るのにずいぶんかかった。結局、自分が体験・経験した分しか他人のことを理解できない。例えば、参加者の方に股関節を軽打しながら辿ってもらうワークがある。この人は辿っている、あの人は辿ってないというのがよくわかる。それは、私が股関節を体験・経験しているからだ。それ以外のことは想像でしかない。だから、私は誰よりも自分自身のカラダのパーツの状態、回復、理解のために率先して構造動作トレーニングをしている。

 

深部感覚

成長している参加者たち

大阪は7年くらいになるだろうか。参加者のほとんどは構造動作トレーニングがどのようなものなのかを知るために講座を受講する。なかには自分の状態を探りながら方法を選択している参加者もあるので、いろいろな人がいるのだと感心する。私は施術方法を教えないかわりにリハビリ・トレーニング方法を提案している。というのも師の教えがあり「施術方法」は公開しない。なぜなのか昔はわからなかったけれども後になって現状の状態を何とかする前に、その背景を知ることが重要だというこということがわかった。背景を知る前に施術で対応しても対処療法でしかなく、根本的な解決に至らない。だから施術の切り売りはしない方がよいと今は納得している。だから、様々な人の取り組み方は、参考になるし学ぶところも多い。昨年の春、梅田に参加した高校生が今は京都の大学生になっていた。確か、自分の椎間板ヘルニアについて調べているときに私のことを知って話を聞きに来てくれたのだと記憶している。おそらく、親任せ、医者任せ、他人任せというのが若者の大多数だろう。私も学生時代はその点では彼よりもかなり幼かったということになる。これからの時代、情報を選択していく術は彼の強い力になるだろう。

 

深部感覚

自分の限界、股割りの限界

股割りは自分と世界を測る指標になる。それは、股割りができるからすごいということではなく、自分がどれほどのものかよくわかる。股割りは「毎日やった方がいいですか?」「何回くらいやった方がいいのですか?」との質問が多い。これは、目的が股割りになっていることが多い。股割りが目的ならば、そのゴールは180度開脚(股関節の外旋外転屈曲)ということになる。だが、股割りは構造動作トレーニングにおける一つのトレーニング方法にしか過ぎない。例えば、股割りトレーニングを通して自分とその背景を見ることが大切だ。股割りに興味を持つ人は股関節の硬さを何とかしたいと考え、自分の部分に捉われている。これは自分で限界をつくるようなもの。部分から全体へその視点が広がったとき新たな可能性が見えてくる。ただし、その扉の向こうには何があるのかわからない。再び限界とみるか可能性とみるか自分次第なのだ。

 

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まとめ

トレーニング終了後、会場近くのティールームで談笑。反省会としながら全くその話題にも触れずに時間を過ごしてしまった..。そうそう、ブログの更新が少ないと指摘を受けた。書きたいことは山ほどあるのだが、最近の世間の様子など胸を締め付けられることが多く、また表現方法を探しているうちに時があっという間に過ぎていく。しかし、常連の参加者がそれぞれ自分と向き合っている様子をみて現在進行形であるという現実を再認識できた。また、機会があれば積極的な鍼治療という話をしてみたいし、感覚とリズムの話をしてみたい。