6/28表参道・女性のための骨格ポジショニングは第3回目。テーマは『表層呼吸から深層呼吸へ、呼吸・肺の機能回復』でした。
この表参道・女性のための骨格ポジショニングで参加者の皆さんに何を伝えたいか、どうなってほしいか。「自分の調律師」になってほしいと思っています。自らが奏者であり調律師であることによって自分の状態を把握でき、溢れかえる情報に左右されることなく、自分に必要な情報を的確に選択できる目をもつことができます。カラダの不調に陥ったとき、自分で対処できる、或いは専門家の手助けが必要と判断できる。そうなることで自分にとって余分な医療を選択せずにすみ、また、最短距離で回復へと向かうことができるのです。私は主婦だから、専門家でないから、と自信のない方も自宅に帰れば料理を作る、洗濯物を干すなど奏者としての家事仕事があるわけですから、専門家でなくとも自分の状態を最低限は把握することで、カラダが不調に陥ったときに専門家選び、専門家に自分の状態を的確に説明できればスムーズに事が進むのではないでしょうか。また、自分の調律師になることで普段の仕事を楽な動作でこなせるカラダつくりを自らの判断ですすめることが可能になると思います。
自分の呼吸はどの程度のものなのか?浅いのか、深いのか、胸郭の動きはあるのか、呼吸に関わる筋肉は作用しているか、呼吸器官の機能は満足できるレベルなのか、などなど、参加者のほとんどは気にしたことがありませんでした。ペアワークで呼吸器官を知る、胸郭の深部感覚を厚くする、胸郭の動きを経験する。呼吸法は一切行わず、呼吸機能を回復するためのワークに徹します。
肩甲骨の烏口突起(うこうとっき)を指標に「肩甲骨8の字」で動きを確認します。動きを目安に小胸筋の状態などが確認できますのでポジショニングが適切かどうか、滑らかな動きを維持するように心がけてください。
呼吸機能を回復することと呼吸をコントロールすることは別の話です。長年、ヨーガを指導されている参加者の方も「これまでで一番深い呼吸ができる。呼吸機能を回復するという発想がなかった」とワーク終了後、実感されましたが、是非、呼吸法でカラダを壊さないよう呼吸法に見合った呼吸機能レベルまで回復してほしいと思いました。そして、腹式呼吸が無意識でできる状態まで回復できればなおいいですね。