7/30-7/31は大阪で講座をおこないました。
7/30は、新刊「深部感覚」から身体がよみがえる!(晶文社)の出版記念講座、7/31は、股割りワークショップでした。
どちらも暑さを吹っ飛ばす勢いで満席のご参加ありがとうございました。
NHK文化センター梅田教室「深部感覚リハビリトレーニング」は前回の「骨格ポジショニング」講座に続いての参加や腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・膝蓋骨複雑骨折の後遺症など、難治性の症状で困ってみえる方たちの参加がほとんど。治療のリハビリ色が強い講座だった印象です。また、ほとんどが女性の参加で男性2名は貴重な存在でした。^^
頸椎ヘルニアと腰椎ヘルニアの手術を計3回されているという参加者の方は、出口の見えない治療に大変困っている様子でした。私が状態をチェックしたところ、進行中の外反母趾や 腰椎椎間関節の可動域制限が目に留まりました。これまでに痛みの除去しかしておらず、じゅうぶんなリハビリを行っていないために著しく深部感覚(固有感覚)が低下していました。
また、下肢の末梢神経を障害されている参加者においても症状を緩和させるための治療がほとんどで深部感覚の低下による代償を受けて、体のあちこちに症状が放浪しているようでした。
皆さんと一つづつリハビリをしていく中で症状の軽減、体が楽、体が軽いなど、変化をとらえ自分の体に気づきはじめる様子は心地よい空間でした。リハビリは自分にとってプラスになる変化を重ねていくことが大切です。出口の見えない治療生活に疲れて精神的にまいってしまっている人も多いと思います。やれることはまだ、まだ、ありますので深部感覚を重ねていきましょう。
【動画】7/30NHK梅田「深部感覚リハビリトレーニング」オープニング≫≫
大阪・股割りワークショップは2名のチャレンジャーが開脚前屈で下腹がつくようになりました。足・骨盤の位置など、申し分ないでしょう。おめでとうございます!
『開脚前屈で下腹が床につく。』
これは、できそうで、なかなか難しいことだと思います。180度開脚前屈が出来る人はたくさんいますが、下腹が床について腰が入っている人はほとんどみかけません。とにかくやわらかくなればよい、という考えの人でしたら下腹が床につく必要はないと思いますが、股関節の回転力を高める目的でリハビリやトレーニングをする場合には重要です。
ご高齢の方でもストレッチを継続していくと180度開脚ができるようになります。しかし、せっかく大きく脚が広がるようになって、体がやわらかくなったように見えても、膝や腰の痛みが変わらない、という相談を多くいただきます。これは開脚ストレッチと股割りの目的の違いです。もし、筋骨格系疾患のリハビリを兼ねて快適な動作を目的にされるのでしたら、体の構造と仕組みを理解して開脚前屈動作を行う必要があります。
股関節の滑らかな動作を修得するためには、深部感覚(固有感覚)を幾重にも重ねていくことが必要です。まずは自らの動きで生じる内部の刺激を感知する感覚を研ぎ澄ませて、「深部感覚を拾う」ということを知ることからはじめてみてください。