7/22は久しぶりにツイキャスで新刊「深部感覚」から身体がよみがえる!の紹介をしました。
深部感覚(固有感覚)とは、意識されない感覚の流れ、体の位置、緊張、動きを無意識のうちに自動的に調節する感覚です。この感覚が鈍くなると、自分の体を思うようにコントロールできなくなっていくのです。
深部感覚リハビリトレーニングは、この低下した感覚をとりもどして快適な動作をめざします。トレーニングのポイントは、解剖学的肢位ではなく機能的肢位を基準にすること。機能的肢位は骨格が強度を発揮し安定する位置。これは「手応え」を通して身に着けていきます。
Takahiroラボでは、骨盤の運動軸を仙椎の2番にセットする方法を検証しました。これは、骨盤が強度を発揮し安定した位置、さらに股関節がただにち可動するフリーポジションです。
骨盤の位置も解剖学的肢位ではなく機能的ポジションが深部感覚(固有感覚)を高めるポイントです。
7/23(土)曇りのち晴れ、少々肌寒い。
朝はNHK青山教室で「深部感覚リハビリトレーニング」講座。
前回の浅い呼吸から深い呼吸ができるようにするための深層呼吸の復習から。
胸郭の動きを取り戻して参加者の皆さんの顔色が明るくなったところで末端の感覚を取り戻す手と足のワークで体を軽くする。
先月の朝日カルチャーセンター新宿教室「深部感覚リハビリトレーニング」講座に参加された方からメッセージを頂きました。
先月の新宿で深部感覚の講座でのご指導、有難うございました!あの時流れ星のようなものだと言われた感覚を本を読んで忘れないようにしてルーティンを繰り返して1ヶ月。身体の向き合い方や感覚が以前とは全く違うようになりました!
とてもいい感覚だと思います!深部感覚(固有感覚)を厚くするためには、指標となる機能的肢位(機能的姿勢)が強度と安定、さらに直ちに次の動作へ移ることができる位置を備えていることが大切です。きっとルーティーンの際の指標が定まっているのでしょう。
昼は月島へ移動。
技アリ企画「股関節回転講座」「趾レベルアップ」「股割りチャレンジ」と夜までトレーニング。
昼から夜まで通しでトレーニングに参加される方、趾・股割り、あるいは、いきなり股割りトレーニングなど参加の仕方はさまざま。
帰り際に通しで参加された方が「合宿みたいで楽しかったです」といってみえたが、ある種、長丁場のトレーニングをやりきることで達成感みたいなものがあるのかもしれない。
トレーニングの終盤になると、ひざを痛めてから正座ができなかった方が「正座ができるようになった」、体が硬くてしゃがめなかった方が「しゃがめるようになりました」とか、それぞれの変化に気づきはじめる。これまでに気にしたことがなかった自分の深部感覚(固有感覚)にアクセスすることで多くの気づきがある。
股割りチャレンジは夏休み特別メニューで楽しんだ。
これは私が子供たちと股割りをやるときに子供たちを飽きさせないために工夫しているメニュー。案外、大人でも楽しめたのか、楽苦しかったのか(笑)、反応は良かったように思う。
先日の東京・股割りワークショップは少人数ではじめて参加の方たちと実習した。はじめての方は股関節の位置の確認からはじめなければならない。体が硬いとか、股関節を動かせない、というほとんどの方は、股関節の位置が曖昧になっている。股関節の位置が明確であれば最低限のコントロールは可能なはずである。
次に股関節の位置がわかっていても動かせない、という方は、お腹を腰椎椎間関節を動かすことに作用させている。お腹は股関節を動かすために腹圧の保持が必要。さらに足の末端が、趾を屈曲できない、足関節を底背屈できない、など股関節と連動できる状態にないことが多い。
これらは解剖学的肢位を基準に生活していることが体の所有、操作するという感覚を低下させているのではないかと思う。
トレーニングの取り組み方は、怪我のリハビリ・治療のため、動作のパフォーマンスを上げるため、などそれぞれでしょう。自らの動きで生じる内部の刺激をキャッチする感度を高めることによりトレーニング効果はグングン上がります。
トレーニングの際は、変化を確認する習慣が大切です。
「入力−統合−出力」
「入力−統合」は股割り、スクワット、趾などのトレーニング動作をすることで内部環境に起っている流れです。
「出力」はそれによって生み出される動作の流れです。
機能的肢位(適切なポジション、運動方向など)を入力することにより、効率のよい動作が出力されます。足が軽い、体が楽、など自分にとってプラスになる変化を重ねていくことにより、深部感覚(固有感覚)を厚くし、目的を達成するための大きな力になるはずです。