その健康体操で治りますか?
骨格ポジショニング
昨年の年末に骨格ポジショニング(学研)が発売になって今年は骨格ポジショニングのタイトルの講座が多くなりました。参加者は前作の動トレ(動きのフィジカルトレーニング)に比べると女性の比率が上がったように感じます。おそらく外部からの刺激の変化を求めるよりも自分の内部に生じた刺激を拾うことでもたらせる変化を求める深部感覚アプローチが心地良いのだと思います。とはいえ、骨格ポジショニングはメニューの組み立てによりアスリートにとってはとても厳しいトレーニングに成りうる幅広さを備えているのです。
骨格位置を知る
骨格ポジショニングは、これまでの「骨盤おこし〜動トレ」が整理されて、さらに深部感覚のクイックルーティーンが新たに紹介されています。カラダを自由に動かすためには自分の各パーツを認識しているということが大切です。深部感覚のアプローチが加わることにより内部と外部の両面から骨格位置を知ることができますのでリハビリ・トレーニングをすすめやすくなりました。
- 重心位置(骨格位置)
- 関節の運動方向(アクセルとブレーキ)
- 深部感覚(クイックルーティーン)
- 骨格筋回復(クイックルーティーン)
複数のブレーキを解除、カラダを開放する
骨格ポジショニングはブレーキを解除してアクセルで動くカラダへリハビリ・トレーニングします。関節の運動方向にはアクセルとブレーキがあります。複数のブレーキをかけていること知らないでカラダをがんじがらめに壊している人が大勢いらっしゃいます。最低限のカラダのルールを知って守ることは大切です。
バランスということ
骨格ポジショニングは、重力下を想定して動くためのカラダをリハビリ・トレーニングします。目標は、重力に潰されぬよう、重力を無理なく受けつつバランスよく動きたいのです。しかし、重力に潰される骨格位置だったとしてもバランスが悪いということに気づかないで動いています。バランスが悪いということを、カラダの不調や動きの制限などで感じていても、その理由をダイレクトに感知するのは難しいのです。これは、バランス感覚が鈍い、薄いといえます。バランスは接地と骨格ポジションが大切です。足底は地面にやさしく接触し、足の上に脛骨を垂直に立て、大腿骨、骨盤、脊柱、胸郭が積み上がります。そして、脊柱の天辺に頭蓋骨を乗せてカラダのバランスを取るのです。
骨格ポジショニングは感覚を求める
骨格ポジショニングは、もともと末梢神経麻痺の治療からはじまったメソッドで、鈍い、薄い感覚を厚くするためのリハビリ・トレーニングです。感覚がよくわからないという場合も問題ありません。そのためのリハビリ・トレーニングですので訓練を重ねて感覚を厚くするしかありません。健康体操というよりは、もう少し学ばなければならないことがありますのでリハビリ・トレーニングとしてとらえていた方がいいと思います。
骨格ポジショニング講座日程
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