正しい姿勢とは?骨格の見方『姿勢』の考え方

正しい姿勢とは?骨格の見方『姿勢』の考え方

正しい姿勢とは?誰にとって正しいのか?

まだ、免許を取って間もない頃の話。勤め先の病院で患者さんに「正しい姿勢を教えてください」といわれ、私は、運動学で習った「耳(外耳孔)-肩峰-大転子-外くるぶし(外果)」を一直線で結ぶ姿勢を指導した。今思い出すととても恥ずかしい話なのだが、マニュアルの棒読み、おまけに、私自身が極度の猫背だった。はたして、そのような実感を伴わない姿勢の指導で患者さんが納得したのか、当時の私にはそれ以外出来なかったし、私にとってはそれが正しかった。しかし、患者さんにとってはどうだったのだろうか?曖昧な記憶の中で今なお反省する出来事だった。そして、正しい姿勢を問いつづけて骨格ポジショニングに至る。

正しい姿勢はない!

正しい姿勢とは誰にとって正しいのだろうか?私にとってなのか、患者さんにとってなのか、当然、患者さんでなくてはいけなかった。その患者さんは、なぜ、正しい姿勢を知りたかったのだろうか?残念ながら、当時の私では「正しい姿勢は運動学で習ったもの」を思い込んでいたから、その真意を聞くことすらなかったのだ。猫背を治してカラダの負担を軽減しようと思っていたかもしれないし、或いは綺麗な姿勢を身に付けて印象を良くしようと思っていたのかもしれない。しかしながら、耳(外耳孔)-肩峰-大転子-外くるぶし(外果)」を一直線で結ぶ姿勢をしてもまっすぐには見えるもののほぼ後ろ重心になる。人によっては真っ直ぐで綺麗に見えるかもしれないが、カラダを固め過ぎており、負担が軽減するような姿勢とは考えにくい。そこで各専門家の考えを調べてみると様々な意見があることに驚いた。しかし、「正しい姿勢とは、その人にとって正しい姿勢であり、なおかつオーダーメイドである」と私は考え問い続けている。そして、私の中からは「正しい姿勢」という概念が消えたのだ。

 

深部感覚

いつでも動き出し可能な姿勢

私は、外見上の姿勢よりも動きやすい姿勢を求めることにした。動きやすい姿勢とは、運動が円滑に行える姿勢のことであり、つまりカラダの負担が最小限になる姿勢。運動とはヒトの重心が移動することであるから、重心のニュートラルがどこに位置すればよいのか?そして、私たちは重力下で動くわけだから重力を無理なく受けることができる骨格の位置はどこなのか?それぞれが矛盾なく姿勢を求める必要があった。

    ≪ポイント≫

  • 人間の重心位置が「仙骨のやや前」という思い込み
  • この重心位置がニュートラルでよいのか?

  • 重力に打ち克ってカラダを支えるという思い込み
  • 重力を無理なく受け止めてカラダを支えることはできないのか?

骨盤前傾と骨盤後傾

骨盤ポジションについても「骨盤前傾がよい、わるい・骨盤後傾がよい・わるい」と意見が分かれる。その理由は、「動的な姿勢」を見ているか、それとも「静的な姿勢」を見ているかの視点の違いにより意見が分かれるのだと考えている。しかし、専門家ならば骨指標を知っているはずだから意見の別れようがないと思うのだが...。私は「動的な姿勢」、いつでも動き出し可能な姿勢を求めているから「骨盤前傾・アクセル」「骨盤後傾・ブレーキ」ということで「よい・わるい」という概念はない。

「カラダの機能的な姿勢」と「各競技の技術的な姿勢」

さらに、私の専門が治療というリハビリ・トレーニングの立場から「カラダの機能的な姿勢」であること。各スポーツ競技の指導者によっても様々な姿勢の考え方があるけれど、それは「各競技の技術的な姿勢」として意見が分かれるのだと私は考えたい。しかし、技術に見合うだけの「カラダの機能的な姿勢」が備わっていなければ身に付かない。

無理なく滑らかな動きが可能な姿勢

理想的な姿勢では、骨がカラダを支え、関節が重心を運び、筋肉が骨格を調節する。筋肉はやわらかく弾力性に富み、各関節の可動は円滑、カラダは滑らかに動き、故障して痛み出すという可能性は限りなく低い。これは過去の苦い経験の反省から私自身が実感すべく、実践研究を続けている。今ならば、自信を持ってあの時の彼女にオーダーメイドのアドバイスができると思う。

知識を集めるだけでは理想の姿勢に辿りつけない

私の構造動作トレーニング関連の書籍やDVDで基本的な知識を出しています。しかし、知識を集めたからといって理想の姿勢を手に入れることはできません。まずは、知識を束ねて実践あるのみ。そして知識がほぐれたら「知恵」に変えてください。知恵に変えるためには感性が必要です。感性は実践で磨きあげてください。必要がありましたら私にオーダーメイドのアドバイスを求めてください。

 

 


 
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