便秘は万病のもと

大腸がんから学ぶ骨盤の深部感覚/便秘は万病のもと

病気を克服する秘訣

2016-10-20

大病を乗り越えた方から病気を克服する秘訣を伺った。それは「覚悟を決めて臨む」ということ。どのような治療を選択したにしろ人から言われたことで迷い不安にならないこと、人のせいにせず、自分が決めたことを信じぬくこと。結果がどうであろうと自分が決めたこと。その信念が病気に立ち向かい、病気に負けない心となり、最新医学の知識や技術では計り知れない強い力となるそうだ。

構造動作トレーニングに取り組む方の中には、大病を経験され体力を取りもどすため、楽に動けるようになって快適に生活を送りたい、「これが自分に必要だ」と直感したという方がある。確かに自分が必要性を感じ、リハビリに取り組んでいると、みるみる姿勢が変化し見違えるほど行動が活発になる方がある。人にとって「動く」「動けるようになる」ということが心に及ぼす変化というのは「ヒトの本能的な喜び」のようなものに感じることがある。このように必要としている方たちに私に何ができるのか?「ヒトが動く」ということをより深く実感し質の高いリハビリトレーニングをアドバイスできるようにすることだと考えている。そうすると、私は「動きの質」を良くするということへのこだわりが益々深くなる今日この頃。

大腸がんから学ぶ

2016-10-17

先日、大腸がんの方のCT画像や内視鏡画像と姿勢を見くらべる機会があった。そのことがあって、お腹と骨盤の位置が気になってしょうがない今日この頃。大腸がんの方ばかりでなく、お通じが3〜5日に1回という方の話をうかがうことが多い。便秘は万病のもとともいわれます。股関節を滑らかに動かすことができるようにすることと同様に内臓器のスペースを確保して腹圧のかかる状態で体の中の通りをよくしたいものです。


深部感覚練習会

さて、女性クラスの方たちと深部感覚の練習をしました。
母趾球が靴にあたって痛いという方の接地をみてみると親指を立てすぎていました。自分がいいと思ってやっていることが違っていたということはよくあります。このような機会は自分がやっていることを見直すのに最適です。

深部感覚とは?

深部感覚は自分と向き合うことでしか向上しない。自分の動きによって生じる内部環境の刺激を感知し感覚を認識して知覚にする。自分はどこにあるのか、自分はどの位置にあればよいのか。深部感覚は解剖学的肢位の基準ではなく、機能的肢位に体をセッティングします。機能的肢位は「安定」「強さ」「ただちに次の動作へ移ることが可能」の3つが備わった姿勢です。骨盤とお腹の位置も機能的肢位にセッティングします。

腹圧がかかれば、股関節が滑らかに動く、
股関節が滑らかに動いていれば、腹圧がかかっている。


腹圧とはどのようなことなのか?

一般の方が腹圧を理解するのは難しいことだと思います。私が股割りを実践している理由の一つに股関節と腹圧の関係を明解にしておきたいということがあります。腹圧については専門家の間でも様々な考えがありますので、身をもって腹圧を実感することで迷いがなくなります。

今は医療技術の進歩で大腸がん治療の予後も格段に良くなっているそうです。しかし、病巣を取り除いたからといって便秘の習慣が改善されるわけでもありません。さらに手術後は腹部の傷跡が縮み腹圧低下とともに股関節の可動も鈍ります。私は腹圧と股関節の可動、この両方が矛盾なく向上するリハビリをめざして深部感覚を高めていきたいと思います。

この日は腹圧を高めるための脊柱の深部感覚ワークを練習しました。適度な運動や繊維の多い食品などで頑固な便秘を解消するのが難しいように、腹圧を高めるということも簡単なことではありません。一人では難しい腹圧のワークもペアワークを行なうことにより、第3者のアドバイスを受けつつ自分と向き合うきっかけができ、深部感覚を高める近道になると思います。

 

 


 
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