アスリートのための骨格筋回復リハビリトレーニング

怪我のリハビリ・トレーニング

梅雨の晴れ間にトレーニングへ。リハビリ・トレーニングは動きに転換することが大切だ。つまり、股関節の可動を拡大したのならば実際の動きを拡大しなければトレーニングの目的達成とはいえない。よく「股関節の使い方を教えてください」といわれる。股関節の使い方を覚えるためには、股関節を知ることからはじめて、股関節が機能する段階を経て股関節の運動方向を覚えていく順だ。しかし、トレーニングのためのトレーニングで満足してしまうケースが多い。フィールドトレーニングでは実際の基本動作で股関節の運動方向を覚え、動きを拡大する。

 

深部感覚

治療を組み立てる

怪我のリハビリ・トレーニングは医療機関と連携して進めていくことが大切だ。怪我の状況にもよるが柔道整復や鍼灸あん摩マッサージの資格者であれば医療機関とスポーツ指導者と連携して橋渡しができるとベストだろう。同じ部位の怪我だとしても一人一人原因も状況も違うから常にオーダーメイド治療の組み立てとなる。

 

深部感覚

動きを共有する

私は出来る限り動きを体感しながら選手のリハビリ・トレーニングをすすめていくようにしている。例えば、足の怪我の回復状況をみるのに動きを共有することで接地や股関節の切り替わるタイミング、テンポ、リズムの中のノイズをキャッチしやすいからだ。そのノイズは、施術をする場合の重要な材料になる。

 

深部感覚

“動き”のフィジカルトレーニング

私のリハビリ・トレーニングでは動きへ転換する前段階で怪我の箇所を機能回復する。そのひとつに骨格筋回復がある。“動き”のフィジカルトレーニングに取り組まれた方ならわかると思うが結構難しい。何が難しいのかといえば骨格ポジションをどこに決定するかということだ。骨格筋が付着する起始停止というのは決まっていて骨格ポジションによって骨格筋が回復しやすい位置関係にもなり、回復しにくい位置関係にもなる。実際、選手と動きを共有しながらリハビリ・トレーニングをすすめる中でみえてくることだ。骨格ポジションについては学研の「骨格ポジショニング」を参考にしてほしい。

 

深部感覚

骨格筋の状況を探る

「筋肉が緊張している」「筋肉が硬くなっている」「筋肉が弱っている」など、とは筋肉がどのような状態にあるのか?過収縮、過伸張、委縮、拘縮など。そして、何が原因でそのような状態になっているのか。また、原因が筋肉の損傷で痛みがあるのだとしたら一定の期間を経過すれば損傷は治癒するはず。一定の期間を過ぎてもなお痛みが残っているとすれば、筋肉へのアプローチ不足なのか、それとも他の原因なのかを考えなければならない。そのうえで、治療を組み立て、リハビリ・トレーニングをすすめていくことが大切だ。

 

深部感覚

骨格筋を回復する

応急処置と回復は違う。

応急処置:急場の間に合わせに、とりあえず施す処置や手当て
回復:元通りになること

筋肉をゆるめたり、ほぐしたりすれば一時的に痛みが緩和されることがある。しかし、それは応急処置に似ていて回復するためのリハビリに至らないことが多い。ぐずぐずといつまでも痛みを引きずっていたとしたら治療の組み立てを再検討する必要があるだろう。当然、慰安と治療は違う。例えば、背中の起立筋で腸肋筋がゆるむことと収縮するようになることは違う。前者は一時的に気持ちは良いが、機能回復に至っていない。

 

深部感覚

股関節の使い方を教えてください

冒頭で述べた「股関節の使い方」というのは順序立て股関節が機能する段階からがスタートだ。股関節が機能する段階でないのに順序を飛び越してしまっては、股関節の使い方どころか機能回復に至らない。何でも物には順序があるということ。なかなか、構造動作トレーニングをやり切るのは至難の業ではあるが、おそらくどのアプローチでも同じことがいえるだろう。構造動作トレーニングに限らず、自分に合うと感じるものがあったのなら、あちこちしないでそれをやりきってみてはどうだろうか。おそらく、自分に必要なことがみえやすくなるだろう。股関節には仕組みがあり、どの方向からアプローチしたとしても仕組みは変わることはない。

 

深部感覚

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