古武術 for Sports キッズ編|骨盤おこし・股割り

「古武術 for Sports キッズ編」ベースボール・マガジン社 著高橋佳三

先日、高橋佳三・びわこ成蹊スポーツ大学准教授から、『古武術for SPORTSキッズ編 』が届く。足指をにぎるだけで、腰とひざの痛みは消える! (ベストセラーズ)の著者中島章夫先生とお付き合いをするようになって甲野善紀先生(武術研究家)の門人の方々と知りあう機会が増えた。どなたも個性的な各分野の専門家・著者といったところだろう。高橋先生に至ってもそのような経緯から確か長野経由で愛知県に立ち寄ってくださったことがはじまりだ。また、この書籍については業界が狭いのか私の著書と共通の眞木さんというライターさんが制作に携わっていることもあり紹介しないわけにはいかない一冊なのだ。

深部感覚

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【内容】
古武術研究科・甲野善紀氏の門をたたき武術の身体操法を学びつづけてきた著者が日々、研鑽に励むなかつかんだからだに潜む本来ある力、スピード、キレ、パワーを引き出すパフォーマンスを劇的に向上させる“動きのエッセンス”
この本の全ての動きができ、感覚が分かってくると、おそらくこれまでに動いていた時とは動きの感覚や大きさが変わってくることでしょう。「新しいことを探す好奇心」と「新しいことに一歩踏み込むちょっとした勇気」をもってチャレンジしてみて下さい。

 

【目次】
第1章 立つ・歩く・走る
第2章 肩甲骨・股関節を動かそう
第3章 体幹の動きを取り戻そう
第4章 低い姿勢と状態の動きで「よりよく動く股関節や足」を身につけよう
第5章 学校体育・スポーツに活きる動き
Column 古武術体育1〜9

 

【著者プロフィール】
高橋 佳三(たかはし・けいぞう)
びわこ成蹊スポーツ大学准教授
1974年7月15日、福井県生まれ。筑波大学大学院博士課程人間総合科学研究科卒。専攻はスポーツバイオメカニクス。平成18年3月「博士 体育学科」の学位取得。野球との関わりは深く、小学校2年次より大学3年次までは選手として、以後、現在に至るまで指導者として携わる。平成15年、桑田真澄投手の復活の陰に甲野善紀氏の古武術があったことを知り、野球の指導に役立てるべく学びはじめる。以後、光岡英稔氏より中国武術「韓氏意拳」ほか「カリ」「シラット」を学ぶ。平成16年11月から平成18年3月まで、「つくば身体操法研究会」、平成19年より「京滋身体操法研究会」を主催

 

A5判・160頁
ISBN978-4-583-10825-4 C2075

立つ、しゃがむなどの基本的な動作がままならない子供が多い

そのような身体性のまま成長してスポーツの動きを学んでも、どこかで頭打ちが来るのではないか、という懸念から「子供向けの古武術的身体走法」を執筆されたそうです。本書に盛り込まれていることは、高橋先生が古武術や他の武術を通して学んだ動きや感覚のうち、「子供のうちにできておいてほしいこと」。ユーチューブの配信もありますので是非ご覧ください。
≫≫≫【動画】古武術 for Sports キッズ編
≫≫≫高橋佳三先生のブログ

「しゃがむ」基本動作の構造

ゆとりある屈曲可動域

例えば、「しゃがむ」という基本動作の構造は足関節屈曲、膝関節屈曲、股関節屈曲から成ります。しかし、しゃがめない子は股関節を伸展方向、或いは股関節にブレーキをかけてできない構造が習慣になっているのです。運動と感覚はついになるモノですから「しゃがむ」という動作が日常生活になければ運動も感覚も養われません。仮に「しゃがむ」動作をやる機会があったとしても間違った運動と感覚の入力をしてしまったとしたら、できない構造のままなのです。特に「しゃがむ」という基本動作は深い屈曲動作ですのでスポーツを取り組むにしても長時間机に座って勉強するにも「屈曲可動域にゆとりがある」ということは大切です。ですから子供のうちに様々な動きを通して基本動作を身に付けておくということは私も賛成です。

古武術for SPORTSキッズ編―動けるからだの作り方(ベースボール・マガジン社) 著高橋佳三

 

おまけ:2013年2月記念撮影

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