鍛錬としての股割り

広がれ!股割りがつなぐ社長の輪「鍛錬としての股割り」

プライベートの股割りレッスンでの風景、いつか「社長のための股割り塾」

股割りに興味を持つ方の中には、企業の大小に関わらず社長さんが結構いらっしゃいます。企業のトップは、身体が資本ということで、日常生活を正し、健康のために身体を動かしている方が多いようです。股割りに興味を持つ社長さんというのは、鍛練として股割りに取り組んでいます。哲学を見出し、困難なことに取り組む姿勢は、流石と感心させられることもしばしばです。理由は何であれ同じような立場の方たちと共有できることがあるということは、私にとっても嬉しいことです。「広がれ!股割りがつなぐ社長の輪」を合言葉に、いつか「社長のための股割り塾」ができたらと考えています。

 

深部感覚

構造動作トレーニングの股割りのやり方

さて、股割りで床にお腹がつくまでには、幾度となく問い続けられるテーマです。

構造動作トレーニングの「股割り」は、おでこや胸を床につけて床に伏せるのではなく、ゆっくり重心を移動させて、最初にお腹がつくように訓練します。

しかし、「床にお腹がつく」という段階で、どれほどの人たちの気持ちが萎えてしまったでしょうか。シンプルな運動なのですが、「床にお腹がつく」という段階は、股割りの難関です。これは、重心移動にともなう股関節の屈曲ができるようになると到達できます。「床にお腹がつかない」段階は、まだ股関節を屈曲するという運動感覚が備わっていないのです。ですから、じっくりと股割り動作を練って運動感覚を養う必要があるのです。

股関節の運動感覚を養う

「180度開脚に憧れている」「身体が硬いからやわらかくなりたい」「股関節を滑らかに動かしたい」と股割りに興味を持っていただきます。しかし、すぐに結果を求めすぎ、焦りすぎで、気持ちが萎えて、できる気がしない、そして三日坊主で終わってしまいます。私の場合も「股割り」をはじめたばかりの時は結果を求め、焦って、取りつかれたように股を割ってました。そのような心がせく状態で気力を保ち続けることはとても大変でしたから、三日坊主になるという気持ちもわかります。できる気がしないので、他に何か方法があるのかもしれないかとも考えます。ですが、股関節の運動感覚が備わっていないので、結局は股割り動作をじっくり練って動きを訓練するしかないのです。

鍛錬としての股割り

股割りは、「鍛練」という位置づけで取り組むものなのだと思います。心がせく状態でいかにして気力を保つことができるか?身体を変えたい、動きを変えたい、という願望を達成するまでの過程というのは、達成して初めてその過程を知ることができます。股割りも「大きく開脚をして床にお腹がつく」という段階に達成してみないと、どのような過程が必要だったのかということはわかりません。知らないこと、経験がないこと、というのは誰にとっても未知の領域ですから、できる気がしない、と思ったとしても当然のことなのだと思います。できる気がする、と思うときは、その動作に見合う運動感覚が備わっている、或いは、その動作というものの構造を理解している場合なのかもしれません。いずれにせよ、目的を達成すれば、「できること」だとわかりますし、目的を達成しなければ、「できること」だとわかりません。「床にお腹がつかない」段階は、「床にお腹がつく」段階が未知の領域です。股割りを行うときは、この未知の領域に気持ちが萎えてしまわないように、気力を保ち続けることが大切です。

気力を養い、気力を保ち続ける

また、股割りで股関節の運動感覚を備えるまでには、股割り特有のうめきたくなるような苦痛や攣りそうになる筋肉の身震いを越えなければならないかもしれません。これは、自分が自分の身体を普通にコントロールできてないことに対する自分からのメッセージなのです。股割りは、自分の行いによる苦痛によっても気持ちが萎えてしまいます。「鍛錬」としての股割りは、ひとつに気力を養うことがあると思います。股割りのテーマ「どうしたら床にお腹がつくのか?」という問いかけは、股割り動作をじっくりと練りながら答えを探していただけたらと思います。そのためには、じっくり腰を据えて気力を保ち続けることが大切です。

 

 


 
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