股割りの練習でのこと

またわり練習でのこと(2015-11-17〜2016-02-18)

コントロール可能な関節可動域を手に入れる

2016-02-18

股割り練習のこと。

 

180度大きく脚を広げた開脚ポーズに憧れる人が多い。
逆に180度開脚ポーズができるのに股関節を動かせれるようになりたいと悩んでいる人も多い。

 

これは、コントロール可能な開脚なのか、コントロール不能な開脚なのか、ということ。普通は、180度開脚ができるようになるまで筋肉をストレッチする。しかし、180度開脚をコントロールするのには筋肉を収縮させることができなければならない。ストレッチとは、筋肉を伸張させる入力であり、コントロールして動かすための筋肉の収縮とは全く逆の入力なのだ。当然、ストレッチ入力でできあがった180度開脚はコントロールができないわけだ。

 

そこで、筋肉の収縮を求めていろいろと筋トレをするのだが、一度掛け違えた歯車を修正するは簡単なことではない、迷走している方が多いのだ。これは、筋トレよりも股関節を動かす練習をしなければなかなか修正できるものではない。

 

股割りは、股関節の外転・外旋・屈曲が、「できるか-できないか」というシンプルな動きの練習です。股関節の外転・外旋・屈曲ができればコントロール可能な開脚、できなければコントロール不能な開脚ということです。

 

ですから、健康目的にしてもコントロールが可能な関節可動域を手に入れるべきだと思います。それは、ただ単に体がやわらかく見えるということではなく、日常生活動作を快適におこなうことができる体のやわらかさということなのです。

 

実は体の不調を訴える患者さんをみていると体が硬い人よりも初めからやわらかい人・真面目にストレッチを続けて体をやわらかくしてしまった人の方が治療を難している場合が多いのです。ストレッチのメカニズムがわかってきた今こそ、自分に必要なことはなんなのか、どうしていけばよいのか、ということを明確にして、自分の体や動きにとって妨げになることはやめて、必要なことを選択すべきです。それは、おそらく簡単なことではありません。自分のことをしっかり勉強して必要な知識を備えておくということが大切です。動きを鍛えることが目的の場合も同様です。

 

私も股割りを練習していますが、自分の体を思うようにコントロールできません。体が硬いと思っている人から見れば「それだけ、できればいいでしょ!」といわれます。しかし、それは「自分に必要なこと」が人それぞれ、違いますよね。私には私の納得できる領域があるということです。ですから、まだ、まだ。

体の使い方(日常生活の可動域)/股割り練習日記

2016-02-18

股割り練習のこと。

 

股割りに興味があるという先生から
「日常生活にそれほど広い可動域は必要ないですよね?」
と聞かれた。

 

結構、そのように思われている方が多い。
確かに崖の上に自宅があって岩を登らないといけないような環境ならロッククライミング!じゃないですけど、股割りができる股関節の可動域があると便利ですが、普通はそんな生活している人いませんからね(笑

 

以前は、どのようにお答えすればよいか困ったものです。
股関節の広い可動域を実感したことのない方にとって、それは想像の世界でしかありません。いくら股関節の構造や仕組みを解説したところで知識が実感になることはありません。ですから、股関節の狭い可動域で想像したことというのは収集した情報や知識の分だけ複雑になりすぎて、シンプルなことを理解することが難しいのです。

 

ということで、ことわざ辞典から、

「大は小を兼ねる」
【意味】大は小を兼ねるとは、大きいものは小さいもの代用として使える。小さいものより大きいもののほうが使い道が広く役に立つ
ということ。

 

狭い股関節の可動域で日常生活を送るのと、広い股関節の可動域を備えて日常生活を送るのと、どちらが快適に日常生活動作をおこなうことができるでしょうか?

 

当然、広い股関節の可動域を備えている方が、日常生活動作を快適に、ゆとりをもって動作ができるということです。長年、体のあちこちに痛みを抱えてみえる患者さんたちをみていますと、狭い股関節の可動域で日常生活動作を無理している方がほとんどなのです。

 

最近流行の「体の使い方を教えてください。」と指導の希望があります。もし、狭い可動域のまま体の使い方というのならば、その方は根本的に痛みから解放されることはないでしょう。リハビリは狭い可動域から根本的に痛みから解放される状態を目標にする必要があります。ですから、私は体の使い方ではなく、その方に必要な体の構造や仕組みを解説してリハビリを組み立てるのです。

 

これは、動きを鍛えている方にもいえます。
各競技動作を行うにしても可動域にゆとりがある状態の方が、怪我に悩まされることは少ないですし、何より動きの可能性を見出すことができるはずです。

深部感覚

開脚への憧れ/股割り練習日記

2016-02-18

今年の春を呼ぶ国府宮はだか祭は2月20日。
ここにきて股関節の動きの変化が著しい。
春がもうまじかに来ているからなのかな?

 

股割り練習のこと。

 

健康目的のために股割りにチャレンジする人たちの傾向は、やわらかい体、大きく開脚する、ということに憧れていたという人が多い。

 

さらに股割りで動きのキレを求めようとする人たちの傾向は、「動き」というものの成り立ちを薄々感じている人たちが多い。

 

股割りに興味がない人にとって、大きく開脚できる股関節の可動域も動きのキレも日常生活では必要のないことだと思うだろう。私も若い頃は、体がカチカチタイプだったから筋肉を伸ばすと痛くてストレッチからは逃げていた口。体が硬いよりはやわらかい方がいいとうことは何となくイメージができても体を変える決心には至らなかった。

 

ところが、この世界の門を叩いたとき、「師匠から解剖学、生理学、運動学が理解できているのなら股割り位できるだろ?」といわれ「なるほど!」とは思ったものの手も足も出なかった。確かにこれらを実感している先生の言葉は重い。自分が患者だとしたら口先だけの先生よりも実感している先生の指導を選ぶ。結局、それらを理解するためには、股関節を動かす以外にない、という道しか残っておらず、そのような理由もあり私は今に至っている。

 

だから、大きく開脚できることへの憧れ、動きのキレを求める気持ちが自分のことのようによくわかるようになった。また、股関節が硬いこと、股関節がやわらかすぎること、股関節が痛いこと、股関節の動きが悪いことなども自分を通して相手の状態がよくわかるようになり治療ということの深さを知った。

 

股割りというと何か気合の入った訓練的なイメージになるが、股関節を外転・外旋、屈曲に動かすことができるか、できないか、至ってシンプルなもの。必要としている人にとって、これほど分かりやすい動きの指標はないように思う。

 

健康目的の股割りは、基礎を体に身に付ければよいから、ゆっくりじっくりと体の変化、感覚を味わいながら進めていく方法をおススメする。

 

動きのキレを出す、磨くことが股割りの目的ならば、まず気力を高めることが大切だ。おそらく、動きの成り立ちを薄々感じているということは、自分の現状にあるものを使い果たした、あるいは、自分の限界の理由に気づいたのではないだろうか。子供のころから各競技で死力を尽くし、やるべきことは、大概やった、という人が多いと思う。だから、今一度、気力を奮い立たせて「動き」というものに食らいつく気概がほしい。

 

自分の中にすべてがあると思う人もあるだろう。
だが、こと体に関しては、あるようで、ない、ことがすべてではないだろうか。
動きのキレというのは、それを生み出す土壌がなければ生まれない。
だから、股割りに打ち込む価値があるのだと思う。

 

最近の流行というか、おそらく、昔も今も変わらないと思うが、画期的な、奇跡的な方法論を探して迷走する。しかし、やりつくしてみれば、自分のもっとも身近にある必要なことに気づく。やらなければいけないことは、やらなければできない、練習が必要なことは、練習しなければ手に入れることは叶わない。そんなことを全部ひっくるめて私は股割りを楽しんでいる!

「健康のための股割り」と「動きのための股割り」

2016-02-16

股割り練習会でのこと。

 

「慢性腰痛を治すのに股割りがいいらしい。」
という噂。

 

確かにぎこちない腰の動きを快適な動きに切り替えることができれば「いいらしい」というのもわかります。「いいらしい」とうことで挑戦された方で「やっぱり無理」と続かない方が多いです。いきなり股割りでなくとも、もっとやることがあるのではないでしょうか?

 

おすすめは、まず「腰痛」というものがどのようなものなのか、正しい知識を得た上で「これが必要」ということをされた方がいいと思います。

 

以前、テレビに股割りを取り上げていただいたときに「心も体も健康に」という副題がつきました。股割りに取り組むことで股関節の動きを滑らかにすることができますので日常生活動作が快適になります。動きの変化は体にも心にも心地よい影響を与えるのです。

 

股割りに取り組む目的は「健康のため」の他に「スポーツ競技における足腰の鍛錬」ということがあります。「健康のため」では股割りの基礎を身に付ければよいでしょう。「スポーツ競技における足腰の鍛錬」では股割りの基礎を踏まえた上で動きを鍛えていきます。この目的の考え方はしっかり整理しておく必要があります。「腰痛にいいらしい」ということで、股割りの基礎を飛び越して、いきなり動きを鍛えるのには当然無理があるからです。

 

「健康のための股割り」
 〜心も体も健康に
股割りは筋肉をストレッチしません。骨格のアライメントを整えて体の動きを練習します。この理解を体で実感することができれば基礎が身に付いたといえます。

 

「動きのための股割り」
 〜matawari for movement
基礎を身に付けた上で動きを鍛えていきます。言葉を変えると動きのキレを磨いていきます。

 

動きのための股割り(matawari for movement)で求める体というのは、ただ単にやわらかい体を求めません。バレエダンスや相撲などでやわらかい人というのはたくさんいますが、動きにキレがある人というのは少ないのではないでしょうか?それは股割りに取り組むの目的が曖昧だからなのだと思います。股割り練習会では体の動きを練習し、快適な日常生活動作、キレのある動きをめざします!

重心を扱うための重心移動:股割り練習会

2016-02-15

股割り練習会のこと。

 

メニューは、
1.マウント富士のポーズ
2.手に重さを乗せる
3.足関節の底背屈
4.開脚前屈

 

どれもやり応えがあるラインナップ。
その中でも「2.手に重さを乗せる」。
これは、重心を扱う人には是非マスターしてほしいメニュー。
手に重さを乗せるというのは、股関節の外転・外旋ポジションにおける重心移動ということ。

 

やり方は、手に重さがかかる位置まで重心を前方に移動させる!
と、言葉にするのは簡単。

 

しかし、手に力を入れてしまって重心移動が上手くいかない。
これでは、重心移動というより腕力で手を支えにしているだけ。
腕力に頼っているときというのは、体幹が保持できていない。
背中、腰を丸めて肩、腕の筋肉を作用させて力んでいるのだ。

 

床と手の平の接触は、やさしく、重心が通過するための指標であること。
力んでしまっては繊細なセンサーが作動せず重心を上手く扱えません。

 

手に重さを乗せるために必要な筋肉とは?
もう一度、整理してみてください。

股割りに限らず質の高い正確な動作の反復練習が大切です!

股割りとストレッチの違いがわからない?動きかやわらかさか?

2015-11-17

構造動作トレーニングでは、股関節を滑らかに動かすため、重心移動を滑らかにするためのトレーニングとして「股割り」を行っています。

 

はじまりは、「股割り」ができるようになるということが目的になりがちです。
しかし、動きを目標に定めることで結果的に「股割り」ができるようになるのです。

 

これまでストレッチで開脚をやわらかくしようと考えてきた方が多いと思います。
ですので、この考え方を理解するのは難しいかもしれません。
もし、構造動作トレーニングの「股割り」に興味がある方は、何か一冊本を読でみてください。

 

ストレッチで開脚幅を稼ぐことから、「股割り」動作で股関節の可動域を上げることを実感すると、「動き」というものの世界観が激変します。カラダの硬い人がストレッチで開脚幅を稼いでやわらかく見えるようになったとしても、動きが滑らかになることはありません。それは、「股割り」のように「動き」を滑らかにするためのトレーニングを行っていないからです。

 

なぜ、構造動作トレーニングが数あるトレーニングの中でも「股割り」をチョイスしたのかというと「動き」というものの指標を得られるからです。「股割り」ができるから凄い、ということではなく「動き」というものの仕組みを体現できるということが、難易度は高いけれどもチャレンジするに値するトレーニングなのです。ですから「動き」を追及する方におススメです。

 

「股割り」で「動き」をトレーニングするために必要な条件があります。

 

【第一ステージ】
まず、「動き」のための骨格ポジションを手に入れる。
「動き」を滑らかにするためには、どのような骨格のポジションに決定するのか?
これは、重力を無理なく受けることができる、あるいはメカニカルストレスを分散するポジションへ整えます。

 

つづいて、運動方向を手に入れる。
「動き」を滑らかにするためには、どのような方向へ関節が動くべきなのか?

 

さらに、骨格筋の連動性を手に入れる。
「動き」を滑らかにするためには、どの骨格筋が収縮し力を発揮するのか?

 

最後に、「股割り」に必要な「気力」を高められることが大切です。

 

以上、「骨格ポジション」「関節運動の方向」「骨格筋の連動性」「気力」の4つの要素を揃えることによって効果の高い「股割り」トレーニングが実現します。

 

【第二ステージ】
第一ステージでは股関節外転、外旋からの屈曲で床に「下腹」がつく。
つづいて、第二ステージでは僅かな重心移動をきっかけに股関節内転、内旋、伸展、へと股関節運動の切り替わりを体現します。

 

「動き」を追及するものにとって「動きの仕組み」を実感できるということは、すべての動作の基本を知ることになります。硬いカラダをやわらかくする、といった外観的な世界から次元を超えた内観的な世界の門を開けて「動き」をもっと深いところから見ることができるのです。

 

私にとっては、机上の解剖学や運動学などからは得ることができない貴重なチャレンジに出会ったと思っています。ストレッチを取り組んでいた方が「股割り」にチャレンジしようとしたとき、もしかしたら敷居が高く感じるかもしれません。しかし、【第一ステージ】では、年齢に関係なく様々な方が取り組んでみえるので事を焦らなければ目標を達せるのだと思います。

深部感覚

 

 


 
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